フィアット500eの兄貴分となる600eが日本上陸 まずはEVのみだが、追ってハイブリッドも登場予定
フィアット500Xの実質的な後継車
すでにティザーサイトがオープンしていた「フィアット600e」(セイチェントイー)の日本での販売が開始された。 【写真16枚】フィアット500eの兄貴分で、実質的な500Xの後継車となるBセグメント・モデル、「フィアット600e」の詳細画像をチェック ◆Bセグメントの電気自動車 600eは、同じステランティス傘下に収まる「プジョーe-2008」などと同じ「CMP」(コモン・モジュラー・プラットフォーム)を使ったBセグメント・サイズの電気自動車=バッテリーEV(BEV)。これまで販売されていた「フィアット500X」の実質的ま後継車となる。なお、現在はBEVのみだが、プレス発表会で、2025年春頃のマイルド・ハイブリッドの追加もアナウンスされた。 ◆初代「600」からインスピレーション 内外装には、1955年に発売された初代「600」や最新の「500e」からインスピレーションを得たデザインが散りばめられている。エクステリアは、丸みのあるフォルムで、ヘッドライトはLEDを用いた先進的な丸形を採用。グロスブラックのアクセントが随所に配置されていて、18インチのダイヤモンドカット・アルミホイールや、先進性を感じさせるピクセル・デザインのリア・テールライトも目を惹く。 ボディカラーは、フィアット・ブランドとして新色になる「サンセット・オレンジ」と「スカイ・ブルー」 、人気カラーの「ホワイト」の3色展開となっている。 ◆インテリアも600へのオマージュで溢れる インテリアは、アイボリーを基調とし、丸形のメーター・クラスター、2本スポークのステアリングなどは初代「600」へのオマージュとなっている。シートにアイボリーのエコ・レザーが採用され、フィアット・ロゴのエンボスやターコイズブルーのステッチがアクセントとして付加されている。 快適装備では、運転席シートにマッサージ機能を備えたランバーサポートが備わり、ドライバーの疲労を軽減。そのほか、リア・バンパーの下に足を入れるとゲートが自動で開くハンズフリー・パワーリフトゲート、車両周囲1mから遠ざかると自動施錠、車両周囲3m以内に近づくと自動解錠するキーレス・エントリー(プロキシミティ・センサー付き)も装備されている。 荷室容量はBセグメントとして広めの360リッターを誇り、最大1231リッターまで拡大するなど、ファミリーやアウトドアなどにも向く居住性と積載性を確保している。 ◆一充電航続距離は493km バッテリー容量は54kWhで、モーターはフロントに1基搭載。最高出力156ps、最大トルク270Nmを発揮する。一充電航続距離(WLTCモード)は493kmで、普通充電と急速充電に対応。 運転支援装置も充実していて、車線内の任意の位置を設定しステアリングを握ると車両がそのポジションを維持する「レーンポジション・アシスト」機能を搭載。高速道路で運転をサポートする。 600eは単一グレードで、価格は585万円。なお、CEV補助金は65万円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部
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