右足まひ残る友風が2勝目 「友風が土俵に上がっている意味は他の力士とちがう。胸を張って土俵を下りてます」
◆大相撲夏場所11日目(22日、両国国技館) わずか1場所で幕内に復帰した東16枚目・友風(二所ノ関)が、東15枚目・時疾風(時津風)を押し出して2勝9敗とした。 会心の一番だ。立ち合いから圧力をかけて突っ張って一気に押し出した。「いい相撲が取れました。相手が小さい? 相手のことより自分の相撲を取ろうと決めていました。昨日も負けましたけど、いい相撲が取れました。(負け越したけど)気持ちが整っているということだと思います」と振り返った。 二所ノ関部屋付きの中村親方(元関脇・嘉風)は場所中に行われたトークショーで「友風は障害者手帳を持っている。それぐらいの状態で土俵に上がっている」と話していた。友風も「勝ち越そうが、負け越そうが、友風が土俵に上がっている意味は他の力士とは違うと思います。1日1番の気持ちで土俵に上がり、胸を張って土俵を下りることが大事だと思います」。右足にはまだマヒが残っている。それでも友風は土俵に上がり続ける。
報知新聞社