「関東の刺客」の貴重品公開に特別メニュー 美浦村で菊花賞記念イベント
“トレセンの街”で懐かしの「刺客」の勇姿再び。茨城県美浦村にある地域産品直売所「みほーすふぁーむ」で、今月19日から来月24日まで菊花賞記念企画「ライスシャワー展」が行われる。ライスシャワーは美浦・飯塚好次厩舎所属でGI・3勝を挙げるなど90年代初めから半ばにかけて活躍。大記録達成を阻止したことから「関東の刺客」との異名までついた。今回の企画では菊花賞優勝時の記念品展示や映像上映などを通じ、美浦村から羽ばたいた名馬の足跡を紹介する。 【写真】今夏にはウマ娘とのコラボも 同馬は父リアルシャダイの89年産駒。91年にデビュー後、的場均騎手(現調教師)とのタッグで92年の菊花賞や93年、95年の天皇賞(春)を制覇し大舞台で活躍した。初GI制覇となった菊花賞では、ミホノブルボンの無敗でのクラシック三冠を、93年の天皇賞(春)ではメジロマックイーンの三連覇をそれぞれ阻止し、「刺客」のほかに「レコードブレイカー」といった異名がつけられるなど、今でも人々の記憶に残る一頭だ。 企画を運営するプロジェクト茨城の青木和城さんによると、今夏実施したクロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』とのコラボの際、美浦村商工会長鈴木秀明さんからライスシャワー関係者を紹介いただき展示したことがきっかけ。今回は規模を拡大し縁深い菊花賞が20日に行われるタイミングに合わせ、約1カ月にわたって制覇時のゼッケンや馬着、優勝レイといった貴重な品が公開される。 加えてJRA美浦トレーニング・センターの協力を得て、ライスシャワーのレース映像の上映や、直売所内のカフェでは同馬をイメージした特別メニューの提供を計画。また11月3日には日本馬匹輸送自動車の協力のもと、馬名入り馬運車展示・見学体験、期間中にはゲストを招いてのスペシャルイベントも予定されている。 青木さんは見どころについて、「今回展示される品は、なかなかファンのみなさまの目に触れるものではないので、ぜひ見にきてほしい」と強調。その上で「美浦村に来ていただき、農産品をはじめとした地産品も楽しんでいただき、村の魅了を感じてください」とアピールした。 今後についても、「ほかの競馬関係者からご協力を頂き、さらなる展示を考えています」とのこと。ライスシャワーに続く、美浦ゆかりの競走馬に関する企画が展開されそうだ。今回をはじめ、「みほーすふぁーむ」でのイベント情報は、公式X(旧Twitter)=@mihorse_farmで随時告知される。