「ここまでの球団に指名してもらえるとは」 楽天1位の明大・宗山塁、5球団競合に驚きと喜び 「ゆくゆくは遊撃で」
◇24日 プロ野球ドラフト会議 supported by リボビタンD 今ドラフトの野手の目玉の一人として注目された明大・宗山塁内野手(21)は5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得。1位入札で自身の名前が次々と読み上げられる中、宗山は緊張の面持ちでドラフト会議の中継を見つめていたが、くじを引き当てた楽天・森井球団社長からモニター越しに「東北から、日本中の野球ファンを魅了する選手に育ってもらいたい」と呼びかけられると、ようやく表情を和らげた。 ◆2024年ドラフト 各球団1位指名【写真】 攻守でスケールの大きな遊撃手として、東京6大学リーグでは歴代8位タイの通算116安打をマーク。大学生ながら3月の侍ジャパンの強化試合にも招集された即戦力は「ここまで(多く)の球団に指名してもらえるとは、正直驚きはあった。この日を迎えるために野球を頑張ってきたので、評価で表れたのは非常に良かった」と喜びを口にした。 ”20年に一人”とも称される逸材にふさわしく、夢もビッグだ。「開幕から試合に出て、まずは新人王が目標。(将来は)侍ジャパンでも中軸を任されるようになりたい」と意気込む。楽天には正遊撃手の村林がおり「出場機会を得るために、どこでも試合に出る気持ちはある」と語るが、遊撃へのこだわりは人一倍だ。「大学4年間も遊撃で出続けてきた。やるからには、ゆくゆくは遊撃で」と力を込めた。 「楽天は若い選手からベテランまでバランスが良いイメージ。ファンの方から愛される、息の長い選手を目指したい」。球界を代表する存在となり、イヌワシ軍団を常勝へと羽ばたかせるべく、大学ナンバーワンショートが杜(もり)の都へと乗り込んでいく。
中日スポーツ