韓国外相「ロシア、北朝鮮に兵力支援まで…平時のような関係は維持できない」
チョ・テヨル外交部長官は23日、「ロシアが北朝鮮から砲弾、ミサイル、果ては兵力まで支援を受け、国連安保理決議に真っ向から違反し、国際社会を脅かしている状況においては、なおのことロシアとの関係を平時のように維持することはできない」と述べ、ロシアに対する強硬な立場を明らかにした。 チョ長官はこの日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のフォーシーズンズホテルで「米大統領選挙と韓米同盟」をテーマに開催された「2024中央フォーラム」で、朝ロの違法な軍事協力について「ロシアと北朝鮮の違法行為を強く糾弾し、それには結果が伴うということを明確にしたい」と述べた。チョ長官は「北朝鮮も、派兵部隊の具体的な行為によって国際刑法上の責任が問われる可能性があるということを、はっきりと認識すべきだ」と強調した。国情院は今月18日、「北朝鮮の1500人あまりの特殊部隊員がロシアに派遣」されたこと、計1万2千人が派兵されるであろうことを発表している。 北朝鮮の核問題と朝ロ協力について、チョ長官は中国の役割も直接求めた。チョ長官は「中国との関係を円満に管理することは、韓国の安保と繁栄のために非常に重要だ」とし、「中国には、域内の平和と安定の主要な行為者として、悪化しつつある北朝鮮の核問題と違法なロ朝協力に積極的に対応することを期待する」と述べた。 チョ長官は、米国の大統領選挙の結果の予測は不可能だとしながらも、「8月からハリス候補にあった上昇の勢いはトランプ候補へと移りつつあり、今はむしろ逆転している構図ではないかという評価もある」とし、「選挙当日の接戦州の少数有権者の動きが決定的な役割を果たすことになるだろう」と述べた。そして「選挙結果がまったく予測できない状況にあって、政府はあらゆるシナリオを念頭に置き、安保、経済、産業政策の全分野で米大統領選挙とその後に備えてきた」とし、「米連邦政府と議会はもちろん、州の政府や議会に至るまで接触を拡大しつつ、学界と財界をまたにかけたネットワークを構築してきた」と語った。 パク・ミンヒ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )