西部ガスが2回戦進出 6回無失点の高椋俊平「夏に負けてからやってきたことが出せた」/日本選手権
社会人日本選手権第3日(31日、JR東日本0-5西部ガス、京セラドーム大阪)5大会連続6度目出場の西部ガス(福岡)がJR東日本(東京)に快勝し、2回戦進出を決めた。先発の高椋俊平投手(28)が6回3安打無失点の好投。140キロ台後半の直球でフライアウトを量産した。 最速150キロ右腕は一回、この日最速の148キロを計測。「めちゃくちゃ調子がいいという感じではなかったが、夏に負けてからやってきたことを出せた」と三回まで無安打に抑え込んだ。 1-0で迎えた四回、先頭にフェンス直撃の二塁打を浴びて2死一、三塁のピンチを背負ったが、7番・佐藤拓也外野手(30)を145キロの内角直球で見逃し三振。「相手にローボールヒッターが多いデータがあったので、高めの真っすぐでフライを打たせるイメージで投げた」。言葉通り、奪った18個のアウトのうち11個がフライアウト。相手打線を直球で押し込み、要所では三振を奪った。 打線は0-0の三回に先頭の原田拓也内野手(33)が右中間への二塁打で出塁すると、犠打で1死三塁とし、1番・樋口昇樹外野手(23)の犠飛で先制に成功。五回には3番・井出隼斗内野手(30)、4番・安永元也外野手(25)の連続適時打で3点を奪い突き放した。九回には1死から9番・園田恵大外野手(23)が猛打賞となる三塁打で好機を演出すると、樋口の犠飛でダメ押しの5点目を奪った。 西部ガスは初の8強を懸けて、11月4日に日本新薬(京都)-TDK(秋田)の勝者と2回戦を戦う。今季から監督として指揮を執る松薗史敏監督(35)は「結果を出そうとせずに、普段通りやるべきことを徹底してやりたい。その結果、その先のところに進めればいい」と次戦に向けて意気込んだ。