にじさんじ・樋口楓が台北でもゲストと共に圧巻のパフォーマンス!現地向けのアレンジにファンも歓喜!
VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属し、アーティストとしても活躍の場を広げる「樋口楓」がLIVE Tour "BREAKING"を開催。本稿ではその台北公演の様子をお届けする。 【写真を見る】ガラスを壊す演出で登場した樋口楓 今回は台北公演ということで、海外のファンがやってくる。海外でライブを行ったVTuberの数はそう多くはないので国内にいるオンラインのファンは期待と少しの不安で見守っていたことだろう。しかし、"BREAKING"のタイトルのように画面上のガラスを壊して颯爽と樋口が登場すると、会場内外のファンの感情は一気にワクワクに変わる。「でろーんでろーんこんでろーん樋口楓です!LIVE Tour "BREAKING 台北公演 よろしくお願いします!」パワーに溢れる声ではじまった「キュンリアス」は「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」のタイアップ曲。爽やかに駆け抜けるメロディと樋口の声に会場は一気に引き込まれる。 次の曲「BREAK THIS WALL」は樋口の自己紹介ソング。その冒頭部分を樋口が中国語で歌うと会場のファンからは大きな歓声が上がり、少し懐かしい曲をファンと一体になり歌い切った。すっかり会場の空気を掌握すると、アップテンポなイントロが流れスタートしたのは「Reset and...」。樋口の2ndフルアルバム「GAME GIRL」のリード曲ともなっているこの曲を聴きたかったファンも多いだろう。 MCではファンに「水飲んでな~」と気遣いをみせる場面も。だが、束の間の小休止からすぐに「こんな良い時間に何してんねん!」がはじまると樋口の可愛らしい歌声と所作にファンから笑顔がこぼれる。「かっこいい曲やるよ!」の声で一転して「Baddest」が披露されると会場のボルテージは更に上昇。最初は低めだったサイリウムの位置が会場のテンションと共に上昇しているようにみえた。直後の「ぶっ飛んでラニカイ」は中毒性の高い歌詞が特徴の曲で、直前の曲とのギャップもありその魅力がより引き立つ。 ここまで怒涛の勢いでソロ曲を披露してきた樋口だが、6曲目が終わるとお馴染みの制服衣装に着替え「何食べた~?」とファンと交流しながら次の曲へと準備を進めていく。 衣装も一転した7曲目からはゲストパート。期待が高まるファンの前に1人目のゲスト、ENライバーのレンゾットが後ろ姿から登場すると女性ファンを中心に悲鳴交じりの歓声が上がる。そんな2人が披露した「SUPER DUPER」では樋口の高音とレンゾットの低音が心地よいハーモニーを奏で、ファンたちを一瞬で虜に。歌い終わった直後には日本語と英語で可愛らしいコメントを残し、しっかりと爪痕を残した。 続いて登場したのは同じくENライバーの遠藤霊夢。デュエットで披露されたのはこの日はじめてのカバー曲「This game」難易度の高いこの曲をハモリを含めつつ、歌い上げた2人に会場からは大きな声援が送られた。 ここで更に衣装チェンジ。樋口は「今日は新衣装はない」と言っていたが沢山の既存衣装を披露してくれるだけで眼福といえるだろう。共通衣装で登場したのは3人目のゲスト叶。披露された「飛天」はAyaseとR-指定がコラボしたラップと独特なメロディーが融合した歌うのは中々難しい曲だが2人はなんなく歌い上げ、流石の一言。2025年には樋口、叶の2人でアニメ「日本へようこそエルフさん」のエンディングとして「Yummy Yummy」を歌うことが発表され、要チェックだ。 最後のゲストで登場したのは壱百満天原サロメ。歌唱曲は「タイミング」樋口のクールなボイスにサロメのキュートな歌声がよく映え、客席からは「かわいい~!」との声援が飛び交った。 ゲストコーナーが終わると、特別な企画のコーナー。今回は「樋口楓が食べているものは?現地グルメ食レポクイズ」と題し、樋口が英語で食レポしたものをゲストが2:2のチームにわかれ、どのような料理か当てるというものだ。叶・サロメチームとレンゾット・遠藤チームのJPvsENの様相を呈したこの企画だが、英語・日本語・中国語が入り混じった中々カオスな空間。結果は、ENチームが抜群のチームワークをみせ勝利を収めた。 そんな企画の後は「たこ焼きロック」が5人かつ、歌詞を台湾の食べ物に変えたスペシャルverで歌われ、ライブならではの粋なはからいに現地のファンたちも喜んだ。 ライブは終盤、再び樋口のソロパートへと戻る。皮切りになったのは「MML」これはオンラインRPG「マビノギ(mabinogi)」のコラボ楽曲にもなっている曲でゲーム風のサウンドと樋口の歌声がマッチした、力強い歌だ。次に披露された「ゼロイチキセキ」はこのライブでは初の樋口単体のカバー曲。樋口の個性的な声が原曲へのリスペクトを感じさせながら心地よいメロディーを刻む。一転して披露された「君のこと」は2019年に公開された曲で、そんな曲がレベルアップした樋口の歌声によって紡がれる。何年も樋口を応援しているファンにはとても嬉しいサプライズになっただろう。 「次で最後の曲になります」と樋口は今日のゲストを舞台上に呼ぶと、記念撮影とファンたちに愛を伝える。印象的だったのはゲストの4人がファンだけでなく、しっかりと樋口に感謝を伝えていたことで確かな絆と慕われる姉御肌の側面が感じられた。 そうして披露された「Trial and Error」は5人の特別ver。日本語と英語が織りなす歌詞に酔っていると、なんとCメロは中国語で歌われた。これにはファンからは今日一番の歓声が上り、まさに素晴らしいTrialでライブは幕を閉じた。 アンコールで披露されたのは「Take My Chance」。樋口らしい快活な歌声が再びファンたちを熱くさせる。最後のMCではファンにボールを投げ交流をし和気あいあいと過ごしつつ、「不安もあったが、日本語を一生懸命きいてくれたファンに感謝したい」と気遣いも忘れない。「忘れない思い出にしてください!」と樋口らしい元気な締めくくりで歌われた曲は「MARBLE」メジャー1stシングルとなった思い出深い曲を全力で歌う樋口にファンも全力で応える。そこには国境を越えた空間があった。これからも樋口楓の活躍から目が離せない。 文=田中諒 ⒞ANYCOLOR, Inc.
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