ヤマハ『TENERE700』などリコール…停車時に車両が前進するおそれ
ヤマハ発動機は、『TENERE700』、『XSR700』、『MT-07』のクラッチプレートの管理方法が不適切なため、停車時に車両が前進するおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。 【画像全4枚】
対象となるのは2022年12月5日~24年8月5日に製作された計2769台。また、2023年2月10日~24年8月30日に交換修理用部品として出荷し、組付けられた車両が特定できない部品が3688個ある。
動力伝達装置において、クラッチプレートの管理方法が不適切なため、クラッチプレートに残留した防錆油がフリクションプレートの摩擦材の摩耗粉と混ざり、運転時に熱が加わることで粘着性のある物質が生じ、排出されないことがある。そのため、クラッチレバーを握っても動力伝達が切れず、最悪の場合、停車時に車両が前進するおそれがある。
改善措置として、全車両、クラッチプレートを対策品と交換するとともにフリクションプレートを新品と交換する。
不具合の発生件数は71件、事故は起きていない。
レスポンス 小國陽大