磐田・豊岡地区特産「赤シソ」 畑いっぱいに紫の葉 収穫最盛期
磐田市北部の豊岡地区で特産の赤シソの収穫が最盛期を迎えている。JA遠州中央の赤シソ生産者でつくる塩蔵野菜部会の会員13人が、計約30ヘクタールで栽培している。一帯は県内最大の産地で、畑一面を濃い紫の葉が〝じゅうたん〟のように覆う光景が広がっている。 同市惣兵衛下新田の秋山敏文部会長の畑では6日、息子の高徳さん(36)が早朝から乗用型の機械で刈り取りを行った。高徳さんは「色や香りは例年通りの良い仕上がり。気温が上がると葉もどんどん伸びてくる」と話した。 同JA豊岡店によると、収穫は4月中旬ごろから始まった。刈り取った後も葉は1週間程度で成長し、7月中旬ごろまでに地区全体で約600トンの収穫を見込む。赤シソは広島県の企業が製造する人気ふりかけ「ゆかり」の原料に使用されるほか、同JAのファーマーズマーケットなどでジュースや漬物用に販売する。
静岡新聞社