いま「事実婚」が選ばれる理由、「退職代行」はやさしさか?…24年5月上旬のWedge ONLINE人気記事TOP5
第4位:【退職代行は“正義”なのか?】若者の働き方に飛び交う「やさしさ」、本当に自分のためとなる選択とは
新年度も1カ月以上が過ぎ、5月の大型連休も終わった。古くから“5月病”という言葉が知られているように、この時期には新しい仕事環境へのストレスから憂鬱になったり、場合によってはそのまま退職してしまうケースも少なくない。そうした中、急速に注目を集めつつあるのが「退職代行サービス」だ。 「4月だけで1397名(うち新卒208名)の退職を確定させました。 大企業が一社潰れる数値です。 5月以降の予約も101件となり、GW明けの退職者は更に加速します。 賛否両論あるかとは思いますが、日本の退職は悪という風潮が少しでも和らぎ、退職代行の存在で労働者の立場を少しでも向上させることができればと思います」 4月30日、退職代行サービス業者の一つ「モームリ」はX(旧Twitter)でこのように語った。退職者の割合は新卒が比較的高いものの、幅広い世代から利用されている実態も見えてくる――。 【続きはこちら】 【退職代行は“正義”なのか?】若者の働き方に飛び交う「やさしさ」、本当に自分のためとなる選択とは
第3位:〈戦後の日本人画家が歩んだ数奇な運命〉故郷を失った藤田嗣治と国吉康雄、そのアメリカでの〈対決〉
後に文化勲章も受賞した洋画家・野見山暁治はその年の秋に出征のため東京美術学校、いまの東京芸術大学美術学部を繰り上げ卒業しているから、『アッツ島玉砕』と作者の藤田嗣治の姿を見たのは卒業直前の1943(昭和18)年9月に上野の東京都美術館で開かれた〈国民総力決戦美術展〉の一場面であろう。 〈学校で絵を描いていたら誰かが面白いぞ、と大声をあげながら教室に入ってきた。今なァ、美術館に行って、お賽銭箱に十銭投げるとフジタツグジがお辞儀をするぞ。本当だった。隣の美術館でやっている戦争美術展にさっそく行ってみたら、アッツ島玉砕の大画面のわきに筆者の藤田嗣治が直立不動でかしこまっていた。当世規定の国民服で、水筒と防毒マスクを左右の肩から交互させて背負っている。脚には革の長靴をはいて、ともかく見事ないでたちだ。もちろん頭は五分刈りだったが、これもまた似合っている〉(野見山暁治『四百字のデッサン』河出文庫) 『アッツ島玉砕』は日本の敗色が強まる第二次世界大戦後期、厳寒の北太平洋の孤島で上陸する米軍との過酷な戦いの末、ほぼ全滅する日本軍の断末魔を大画面に描いた作品である。倒れた累々たる兵士たちを踏み越えて、軍刀を手にして突き進む隊長の山崎保代を中央に配した褐色の画面は重苦しいが、惨い戦争の現実をたしかに伝えている――。 【続きはこちら】 〈戦後の日本人画家が歩んだ数奇な運命〉故郷を失った藤田嗣治と国吉康雄、そのアメリカでの〈対決〉