なぜ人口増? 美しいビーチ「サザンでは聴くけど」…茅ヶ崎に人が集まる理由 東京まで乗り換えなし1時間弱! 中古マンション4000万円台から
加山雄三や開高健など大物たちが愛した海までの道
まず駅の南口正面にある通りは、雄三通りです。歌手で俳優の加山雄三がかつて住んでいた場所がある通りで、今はマンションとなっていますが、この道をまっすぐ南下するのが海への近道です。よくこの道をサザン通りと間違える人がいますが、サザン通りは駅からのアプローチでは一番西側にできた比較的新しい名称の通りです。加山雄三先輩のほうが偉い?のです。 湘南の海の香りを楽しみながら歩くにはラチエン通りがおすすめです。サザンオールスターズの「ラチエン通りのシスター」に登場する通りですが、茅ヶ崎に住み、この地をこよなく愛したドイツ人ルドルフ・ラチエンに因んでいます。この通り沿いには作家、開高健の邸宅もあり、現在では記念館として保存されています。この通りを南下して海を臨むと眼前にエボシ岩が登場する格好の映えスポットになります。 ほかにはサザン通りと雄三通りの間にある高砂通りは、ちょっと時代がかった通りです。明治30年代に俳優の川上音二郎と貞奴が使った別荘があった高砂緑地に茅ヶ崎美術館があり、海までの散歩の寄り道に最適です。また一中通り沿いには加山雄三や桑田佳祐が通った市立中学校があり、この通りにはアパレルや雑貨などの物販店、飲食店も多く夏は大いに賑わいます。
リニア新幹線開通で橋本駅と湘南駅をつなぐ相模線が注目されるはず
茅ヶ崎の高級住宅街といえば東海岸エリアです。ここには古くからの別荘をはじめ、きれいな戸建ての街並みが続きます。家をでればすぐに海。この近辺は鵠沼海岸もそうですが、Tシャツに短パンが普段着です。そして夏真っ盛りは普通に水着で人々が歩き回っていますし、そのことに誰も違和感を抱きません。海がもたらす開放的な雰囲気がこの街に住む人々の共通項なのです。 海ばかりが注目される茅ヶ崎ですが、駅の北側にも閑静な住宅街が拡がります。国道1号線と新湘南バイパスが東西を貫き、その北側には広大な田園風景が広がります。名門ゴルフ場スリーハンドレッド倶楽部もあります。茅ケ崎駅からはJR相模線が橋本方面へと延びています。この電車を使えば、厚木、海老名など県央部で発展している街に直結。橋本は将来リニア新幹線の駅が開設予定です。さらに橋本を経由してレールは八王子までつながります。これまでどことなくパッとしなかった相模線ですが、リニア開通で注目される橋本と湘南をつなぐ路線としておおいに見直されそうです。