プロ初先発初勝利の阪神・山本が仰天行動?
「4連敗のことは考えず、自分のピッチングだけを考えました。ボールは悪かったけれど、野手の方が点を取ってくれたので、気持ちだけでがんばりました」 福井高から法大、王子製紙を経て、2013年オフのドラフト5位で阪神に入団。法大では、横浜DeNAの加賀美や三嶋の控え投手だったが、社会人で投球術を覚えた。父親が筋金入りの阪神ファンで何かに導かれるように縦ジマに袖を通した。阪神では、当初、即戦力の左の中継ぎとして評価し獲得した。だが、極寒の三重・伊勢で行われた巨人とのオープン戦で、同期の巨人ドラフト1位の小林に満塁アーチを浴びて開幕1軍から漏れた。 落ちるボールがないため、長いイニングは厳しいとされていたが、チェンジアップとフォークを自分のボールとして会得。ファームでも、この5月までは中継ぎ起用されていたが、5月から先発転向すると、5試合の先発で防御率は、0点台。中継ぎも含め、18試合 42.1 回 3勝0敗 防御率の0.85の成績を残して、ドラフト1位の左腕、横山を押しのけて先発チャンスを勝ち取ったのである。 そして、チームの決死の継投と、福留の2発に助けられての94球の初勝利。 「次はしっかりと投げるんで」の言葉に実感がこもっていた。 さすがに、次の登板では、先攻、後攻を間違えることはないだろう。