ユナイテッドヘルスCEO射殺事件、26歳男を殺人罪で起訴
Julio-Cesar Chavez Andrew Hay Joseph Ax [アルトゥーナ(米ペンシルベニア州) 9日 ロイター] - 米ニューヨーク州検察当局は、米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループのブライアン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が銃撃され死亡した事件で、26歳の男を殺人などの罪で起訴した。 ルイジ・マンジョーネ被告は9日、ペンシルべニア州中部アルトゥーナのマクドナルドで逮捕された。自作銃「ゴーストガン(幽霊銃)」を所持していた。 ペンシルベニア州当局者は記者会見で、同被告が数日前から同州に滞在していたと明らかにした。共犯者や他の殺害計画の有無について捜査を進めていると述べた。 マンジョーネ被告はメリーランド州出身で、ボルチモアの私立男子校に通い卒業生総代を務めた。アイビーリーグの名門ペンシルベニア大学に進み、2020年に工学分野で2つの学位を取得した。直近はハワイ州ホノルルに住んでいたとみられる。 トンプソン氏は4日早朝、ニューヨーク市のホテルの外で、覆面をした男に銃撃された。犯人は同氏の到着を待って背後から撃ったとみられる。 ペンシルベニア州のシャピロ知事はアルトゥーナで記者会見し、トンプソン氏殺害事件以降、治療費の支払いを拒否する保険会社に対し、一部の人がネット上で不満を表明するのは理解できると述べた。 しかし「米国では見解を表明したり、政策の違いを解決したりするために人を殺すことはない」と強調し、ネット上で被告が美化されるべきではないと訴えた。