SEC、バイナンスUSは要求に応じていないと主張
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスUS(Binance.US)は、顧客の資産などに関する情報を求める米証券取引委員会(SEC)の要求に完全には応じていないと、SECの弁護士は3月5日、裁判所に提出した書類で述べた。 SECは昨年6月、バイナンス・ホールディングス(Binance Holdings)や創業者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏などを米証券取引法に違反しているとして提訴した。SECによると、バイナンスUSの顧客資産は米国外のバイナンス従業員によって管理されている可能性があり、これは不適切な扱いだという。 提訴の直後、裁判所はバイナンスUSに対して、顧客資産の確実な管理と、迅速な証拠開示を開始するよう命じた。 だが、バイナンスUSの従業員は要求された開示資料をすべて提出しておらず、質問への回答や他の未解決な要求への対応においてあまり役に立っていないとSECの弁護士は5日の共同状況レポートで述べた。 バイナンスUSは同社パートで「義務を遵守している」と述べているが、SECは確認にはさらなる開示が必要と述べている。 バイナンスUSはさらに申請書の中で、担当者が「ときおり技術的な支援を求めてバイナンス・ホールディングスの担当者と連絡を取った」ことはあったが、バイナンスUSの担当者の代わりにバイナンス・ホールディングスの従業員が顧客の資産を管理することはなかったと述べている。 「SECは、バイナンス・ホールディングスが顧客資産を管理していることを示す、わずかな証拠も提供していない」とバイナンスUSは述べ、SECの要求にすべて回答しており、証拠開示の要求は終了すべきとして反発している。 またバイナンス・ホールディングスは提出書類の最後で、ジャオ氏はもはやバイナンスのCEOでも、バイナンスUSの取締役でもないことから、SECによる宣誓証言要求に反対していると付け加えた。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:CoinDesk|原文:Binance.US Not Being Totally Forthcoming, SEC Complains in New Filing
CoinDesk Japan 編集部