武藤敬司、プロレス時代の「弟子」曙さんを追悼…「日本のレスラーにはない感性があった」
元横綱の曙太郎さんが亡くなったことが11日に分かった。54歳だった。 曙さんは、1969年5月8日、米国ハワイオアフ島生まれ。1993年3月から2001年1月まで横綱に在位した。2003年11月に日本相撲協会を退職し格闘技イベント「K―1」参戦。05年からはプロレスラーとなり全日本プロレス、新日本プロレスなどで活躍した。 曙さんがプロレス入りしてからレスラーとしての手ほどきをした武藤敬司は「彼がプロレスラーとして最初の試合がグレート・ムタ。その後、俺が『武藤部屋』を作ってそこでレスラーとしてのなんたるかを彼は学んだんだけど、米国育ちだからプロレスをわかっていた。日本人以上にわかっていたよ」と振り返り「あの巨体で日本のレスラーにはない感性があった」とレスラーとしての才能を絶賛した。 武藤を「師匠」と慕った曙さん。リングを離れた時は「酒の飲み方、飯の食い方が横綱まで行った人だから豪快だった。昭和の雰囲気を感じさせる人でした」としのび、「64代の横綱だから64という数字にこだわりをもっていた」と懐かしんだ。そして「闘病生活が長かったら今はお疲れさまでしたと言葉を送ります」としのんだ。
報知新聞社