【地方競馬】サントノーレが骨折明けでも6馬身差の圧勝!
「戸塚記念・S1」(4日、川崎) やはり強い。骨折明けもお構いなしだ。サントノーレが3角先頭から6馬身差の圧勝で1番人気に応え、次に見据える大舞台へ弾みをつけた。離れた2着争いは後方から外を伸びた5番人気のフロインフォッサルが首差で制し、3番人気のマコトロクサノホコが3着に続いた。 プラス23キロ。膝の骨折から5カ月半ぶりとなったサントノーレだったが、初コンビの笹川翼は「一歩目を出た時に負けないと思った」と言う。 ヨルノテイオーが離し気味に逃げ、これをローリエフレイバーと併走して2、3番手の内。久々もあってかなり行きたがったが、懸命になだめて向こう流し。後続がドッと押し上げて来るのを感じた鞍上は「分かっていたので、出れなくなる前に動いた」。3角手前で逃げ馬をかわすと勝負あり。直線で軽くステッキを入れただけで、最後は馬なりで流してライバルたちを子ども扱いした。 「大事な秋初戦。身の引き締まる思いでした。とにかくエンジン、馬力がすごかった」と鞍上。前走の京浜盃でのちの東京ダービー3着馬を7馬身ちぎった。その直後に骨折判明。まともならと悔しがらせた逸材。荒山勝師は「ホッとしました。あくまでも次へ向けての一戦で、少し余裕を持たせた仕上げ。道中もあれだけ掛かっていたし、最後は止まると思ったけどね」を目を丸くした。 さあ、次は強力ライバルが集う大一番ジャパンダートクラシック(10月2日・大井)。「強いJRA馬の中に割って入れるぐらい力を付けている。まずは上がりが無事であることを願いたい」と指揮官。悪夢の二の舞いだけは、もうごめんだ。