しゅんしゅんクリニックP「医師免許を取った後、28歳でNSCへ。〈いいね〉も普通に欲しいしモテたい。医者と芸人の二刀流で生きていきたい」
◆患者さんに対してボケることはできないもので… 医師と芸人、僕は本当にどちらも続けてきてよかったと思います。医師の仕事は朝から、人の悩みを聞くわけですし、患者さんに対してボケたりツッコんだりしたくてもできない。 ただ基本的には真面目な性格で、余り時間や移動時間には本を読んで勉強していないと焦ってしまう性質なので、医師であることも性に合っています。多分どちらの仕事もどちらの息抜きになっているので、僕にとってはありがたい二重生活です。 最近は、内科だけでなく美容クリニックにも勤めるようになって、僕自身も美容の施術に対する偏見がなくなりました。ここ2、3年のことです。ボトックスやヒアルロン酸の注射って、注射ってだけで怖いなと思ってきたんですけれど、自分が間近に見て安全な技術と思いましたし、やり過ぎなければ活用した方がいいと完全に路線変更しました。周りの人にもどんどん勧めています。 僕は38歳の時に娘ができたので、娘が成人する時に僕は60近い年齢になってしまう。少しでも若くいたいというのも大きなモチベーションですね。
◆夫の悪口はいつの時代も楽しい 二足の草鞋も履いているのですが、家族の一員としての自分も大事にしてきました。結婚がうまくいっている先輩の話はいつも参考にしています。例えば愛妻家で有名な鬼越トマホークの金ちゃんさん。自分の家でスマホをいじったり仕事をしたりしないでいいように、駅前の公園のベンチでメールを送信し終えて帰ると聞きました。僕もそれを伝授されてから、家になるべく仕事をもちこまないように注意しています。 その他にも、妻にゴミを捨ててくれと頼まれた時は「そっちの方がゴミ箱に近くない?」などと余計なことを言わないようにしています。心がけているのはアンガーマネジメント。何か反論したくなっても6秒我慢して、本当に言い返すべきなのか熟考して、なるべくやめる。たとえ妻が驚くほど高額な洋服を買おうとも、反抗するのはよくありません(笑)。6秒我慢です。芸人さんは奥さんを大事にしている方が意外と多い。医師の友人は夫婦がうまくいってない人が多いので、反面教師ですね(笑)。 Xで夫の悪口に1万いいねがついてバズっていたりするのを見ると、本当に自分も気をつけないとと気を引き締めます。とはいえ婦人公論さんもそうですが、夫の悪口って、平安時代、いや石器時代から必ず盛り上がる話題ですよね。ただ自分だけはその範疇に入らないよう妻を大切に、これからも芸能界と医学界の二刀流を頑張っていきたいと思います。 (構成=岡宗真由子、撮影=奥西義和)
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