【目標は市内の老人全員がバルーンアートをできるようになること!?】今年で活動24年目 息ピッタリの夫婦パフォーマーの活動に迫る
愛知県から東京、滋賀へと移住
三朝さん、うたこさん夫婦はともに愛知県名古屋市の出身です。東京への移住を経て5年前から滋賀県長浜市に移住したといいます。滋賀県に移住してきた理由について伺いました。 「滋賀に来る前は東京に6年間住んでいたのですが、住んでいた建物が取り壊されることになったのを機に移住しました。ちょうど東京での暮らしにも飽きてきたころだったのもあります」 と、うたこさん。滋賀県を気に入ったのは三朝さんの方でした。 「獅子舞の仕事で滋賀を訪れたときに、いいところだなぁと思ったのがきっかけです」 移住をしたのは新型コロナが流行する直前だったといいます。コロナ禍には仕事が減ったそうですが、コロナが落ち着いた現在がもっとも困っていると打ち明けてくれました。
滋賀での仕事が少ない
「自ら営業活動をしておらず、仕事の依頼はすべて人の縁でつながっている感じです。今も古くからつながっている愛知や岐阜方面での仕事が多いのですが、地元の長浜市での仕事があまりありません。イベントを探しているのですが、なかなか見つからない状況です」 三朝さんに続いてうたこさんも付け加えます。 「切実な悩みを言えば、ホームが欲しいですね。『ここでやってるよ』っていう、ステーションみたいな場所ができればうれしいのですが…」 取材当日も地元でのイベント予定がキャンセルになったとのこと。いつでも2人のパフォーマンスが見られる場所があれば、ファン増加にも期待が持てます。
お爺ちゃんお婆ちゃん総バルーンアーティスト化計画
ホームが欲しいと語る2人ですが、自治会の小さなイベントに呼ばれることもあるそうです。 「とくに平日のご依頼は喜んで引き受けています。今の目標は、長浜市内のお爺ちゃんお婆ちゃん全員がバルーンアートで犬を作れるようになることです」 そう楽しそうに語るのはうたこさん。年配層のイベントでは1時間枠をもらうことがあるといいます。2人だけで1時間のアクロバットやジャグリングなどを行うことはもちろん可能です。 しかし、観客側は集中して1時間見続けることは困難。そこで、間にバルーンアートを挟み、一緒に犬などを作ってもらうとのこと。長浜市内では、徐々に犬を作れるお年寄りが増えていると、話しながら表情もほころびます。