「旧ジャニーズカレンダー」2年ぶり発売…出版社をカネで懐柔する狡猾ビジネスが一気復活
次年度の旧ジャニーズカレンダーの発売が16日、出版社各社から発表された。Xでは「カレンダー復活」がトレンド入りするほど話題になっている。 【写真】ジャニー喜多川氏の死去を報じたビルのビジョン 2年ぶりの復活となるジャニーズカレンダーは出版社にとってドル箱商品だ。各社は振り分けられた“ジャニーズ利権”の恩恵にあずかる代わりに、「広報担当だった白波瀬元副社長がジャニーズに都合の悪い週刊誌のスキャンダル報道などの“懐柔”を依頼し、出版業界が応じてきた歴史がある」(大手出版関係者)。 現在、なにわ男子(集英社)、Aぇ!group(ワニブックス)、Travis Japan(マガジンハウス)などのカレンダー発売が明らかになっており、Snow Man、SixTONES、King & Princeの版元はまだ明らかになっていないが、第2弾の発表は時間の問題と言われている。 旧ジャニーズのSTARTO ENTERTAINMENT社はNHKの旧ジャニーズタレント起用再開と平仄を合わせるように禊は終了したといわんばかりに“ジャニーズ式ビジネス”を一気に復活させる兆しである。元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏がこう言う。 「衆院選、米大統領選、大谷の活躍と世間の注目が他に集中している間に一気に元に戻そうとしているのか、急に復活に向けた動きが加速している。喉元過ぎれば熱さ忘れるで、大晦日の紅白で旧ジャニーズタレントが活躍して、年を越せば皆忘れる心理を突いていてSTARTO社もある意味巧み。カレンダービジネスをまだやるということは、新会社になっても頭をすげ替えただけで、中で働いている人は何も変わっていない。出版業界もカレンダー利権は喉から手が出るほど欲しいだけに芸能界とメディアは結局変わらず“ジャニーズ頼み”が続き、昔ウケたことを繰り返すばかりで、出版・テレビ離れはさらに進むでしょう」 コンビニから雑誌販売が撤退する“2025年問題”を抱える出版業界だけに、カレンダー発売は干天の慈雨。STARTO社の狡猾な懐柔が始まっている。