5人のパパ&幼稚園の先生・つるの剛士「人気絶頂時に育休を取った本当の理由。僕が”イクメン”か決められるのは家族だけ」
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 今回は、つるのさんが初めて“育休”をとることになったいきさつと、そこで得た気づきについて語っていただきました。 "つるの剛士"「クイズヘキサゴン」で大ブレーク後5人のパパ&幼稚園の先生になった現在の姿【写真を見る】
このままでは家庭が壊れてしまうという危機感から“育休宣言”
育児休業については、MCをしていた「すくすく子育て」というテレビ番組で、外国の子育て事情や制度を紹介した時に知り、うちも子どもが増えていったら、取ってみたいなと漠然と考えていました。それを実際に取ることになったのは、結婚して6年目。子宝に恵まれ、4人目の出産と共に東京から神奈川県の藤沢に転居した時期でした。 当時の僕は、ヘキサゴンへの出演、”羞恥心”のデビューと仕事が忙しい時期で、家には寝に帰るだけの生活。子育てはもちろん、家事も、ご近所とのコミュニケーションもすべて奥さんに任せきりの状態でした。当然、夫婦関係もギクシャク。いやな空気が家の中に蔓延し始めたんです。そんな時にふと浮かんだのが亡き父の「家庭という基盤をしっかり作らないと、仕事もうまくいかなくなるぞ」という言葉でした。 しっかり立て直さないと家庭も仕事もつぶれてしまう。そうだ、仕事を休んで家庭と向き合おう。“育休”だ! と思い立ちました。でも、こんなに忙しい時期に休みが欲しいなんて言っても反対されるだろうな……。そう考えていた際に、ちょうど「ベストファーザー賞」の授賞式がありました。そこでメディアの方に向かって「来年の1月から休業します」と宣言したのです。翌日の新聞には「つるの剛士、育休宣言」と書かれ、事務所のスタッフも大慌て。その後話し合いをして、なんとか2か月の休みをもらうことができたのでした。わがままを受け入れてくれた事務所には感謝しています。