5人のパパ&幼稚園の先生・つるの剛士「人気絶頂時に育休を取った本当の理由。僕が”イクメン”か決められるのは家族だけ」
育休2週間目からは、育児や家事が 全く楽しめなくなっていました
育休がスタートして1週間は、お弁当作りや、子どもの送り迎えなど、今までできなかったことや家事ができて、とても楽しかったんです。でも、2週間目あたりからだんだん辛くなってきて……。どうしてだろうと、あとで分析した結果わかったことがいくつかありました。 仕事では、頑張った分、評価と対価がもらえて達成感があります。でも家事は、どんなに頑張っても評価されず、感謝もされないんですよね。毎日、毎日、家族のスケジュールに合わせて同じことを繰り返す。美容院に予約を入れていたけれど、時間がなくなってキャンセルすることも。 奥さんは、そんなモヤモヤを全部受け入れて奮闘してくれていたんだよね。辛かったよね、ママごめん!ありがとう!と心の底から思いました。
僕は「イクメン」に なったのでしょうか……
そして奥さんは、出産の度に母親として進化していることに気づきました。パソコンで例えるとOSがバージョンアップされているくらい。どうしよう、僕というソフトが全然対応してない。このままでは奥さんに完全に見限られてしまう。僕自身もバージョンアップしていかなくちゃいけないんだと痛感し、育児も家庭のことも、そして大事な奥さんのことも、しっかりと向き合おうと誓ったのでした。 そして、あっという間の2か月の育休を終え、仕事を再開すると、僕にはすっかり「イクメン」というバッジを付けられているではありませんか。そもそも、イクメンという言葉はあるのに、イクママという言葉がないことにもモヤモヤしていたし、たった2か月の休みを取って家庭のことをしただけで、すごく育児に長けているパパとして扱われるのにも、違和感があったので、なんだかすっきりしないままでしたね。 そうして初めての育休から6年がたって、第5子を授かったときに「これだけイクメン、イクメンって言われるのなら、実際に“イクメン”をやってみようじゃないか!」と思い、2回目の育休を取ることにしたのです。 意気込みも違うなか、今度はどんな“気づき”があったのかという話は、次回にしたいと思います。
PROFILE つるの剛士(つるの たけし)
1975年生まれ。福岡県出身。神奈川県藤沢市在住。1997年「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を好演。2008にはバラエティ番組「クイズヘキサゴン」でユニット“羞恥心”を結成しブレイク。以降、音楽活動やタレントとしてマルチに活躍中。私生活では2男3女の父親。2022年には短期大学を卒業し、幼稚園教諭二種免許、保育士資格を取得。現在は大学のこども心理学部に在籍。将棋、釣り、サーフィン等特技と趣味も幅広い。