音響チューニングには宇多田ヒカルさんの「First Love」を使用!! 初代bBのオーディオへのこだわりがハンパなかった
最近の車載オーディオは、「あの高級音響機器メーカーが○○社の高級車とコラボ!」という形が少なくない。では、カーオーディオにこだわるのは高級車だけかといわれたら、ちょっと違う。初代トヨタ bBは高音質を追求した低価格車だった!! 【画像ギャラリー】若者向けに価格を抑えながらも6スピーカーを標準装備!!四角いボディがポップ&クールなトヨタ bB(16枚) ※本稿は2024年2月のものです 文/西川昇吾、写真/TOYOTA 初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■低価格車でも高音質を!初代トヨタbBの挑戦
クルマの車載オーディオを紹介する時、高級モデルなどに採用されているハイエンドオーディオを紹介することが少なくない。ハイブランドのオーディオメーカーとタッグを組み、こだわりの車内音響を展開するのが最近のトレンドのひとつとなっている。 そのようなイメージから、純正のカーオーディオで音質にこだわりがあるのは高級車だけというイメージがあるかもしれない。 しかし、過去には低価格車でも良質な音楽を!というこだわりを持ったモデルがあった。それが初代bBだ。 若手デザイナーの起用などを中心に、トヨタが本気で若者受けを考えたモデルであったが、いつの時代も音楽と若者というのは切っても切り離せない。そこでトヨタは低価格なbBでも良質な音響を装備することにこだわった。 具体的な内容としては、当時としては豪華であった6スピーカーを標準装備していた。そして音響チューニングには当時大ヒットしていた宇多田ヒカルの「First Love」を使って実施。 エントリーモデルの価格帯で充実した音響設備と若者にのみターゲットを絞ったチューニング。オーディオだけ見てもココまで若者に振り切ったモデルはないだろう。