満3歳未満児預かり、6月末時点で49人登録 三雲北こども園で三重・松阪市
子育て支援施策「誰でも通園」始まる
保育園などに通っていない満3歳未満の子供を預かってもらえる三重県松阪市の「こども誰でも通園」がきょう1日から、肥留町の市立三雲北こども園(森本絵里香園長、183人)で始まった。初日は午前10時から1組の利用があった。 誰でも通園は市が進める子育て支援施策の一つ。家庭で保育する保護者らに対し、負担を軽減するとともに子育ての悩みを引き出し解決につなげる狙いがある。国の財政支援制度を活用しており、事業費358万1千円のうち、4分の3に給付金を充てた。 利用は市内に住所のある0歳6カ月~満3歳未満の乳幼児が対象で、認可保育園、認定こども園、地域型保育事業所、企業主導型保育事業所に通園していないことが条件。事前登録制で利用にも事前予約が必要。利用は1時間300円で、子供1人当たり月10時間が上限。飲食物は持参する。 市こども未来課によると対象者は1381人(5月1日時点)。本年度の利用見込み450人に対し、6月末時点で49人の登録がある。7月末までの予約数は延べ16人となっている。
利用第1号の西井さん「毎月10時間利用したい」
「チラシか何かで見て『絶対に使おう』と」。「第1号」となった嬉野中川町のウェブデザイナー・西井有加里さん(44)は、長女・湖春ちゃん(2)を預けつつ制度の歓迎を口にした。 会社員の夫、長男・健人君(5)と4人暮らし。オンラインスクールを修了し、5月からウェブデザインの仕事を始めた。今後、在宅での仕事を本格化させるに当たって、「毎月10時間、マックスで使おう」と決めていた。 長女には園への「憧れ」も。認定こども園に通う長男を送ると「私も遊びたい、遊びたい」とせがんでいたという。 西井さんは「長女は人見知りしない子なので誰にでも預かってもらえる。私にはありがたいです」と話した。