35年前の「ゴルフII」に存在した“伝説のモデル”が復活!? VW最強326馬力モーター搭載の「ID.3GTX ファイア+アイス」欧州で登場
高級スポーツファッション ブランド「BOGNER」とのコラボモデル
独フォルクスワーゲンAGは2024年9月6日、「ID」ブランドからワンオフモデルの「ID.3 GTX ファイア+アイス(FIRE + ICE)」を発表しました。どんなクルマなのでしょうか。 【画像】往年の「ゴルフII GTI」限定モデルが復活!? 写真で見る(28枚)
フォルクスワーゲンは1990年に「ゴルフII ファイア&アイス」というスペシャルモデルを発表しました。これはミュンヘンを拠点とする高級スポーツファッション ブランド「BOGNER」とコラボレーションして開発されました。 このスペシャルモデルは、ダークバイオレット パール効果のペイント仕上げ、アロイホイール、フロントスポイラー、ボディエクステンションなどの特別装備と、強力なエンジンを搭載していました。 中でもGTIバージョンは人気を集め、すぐにレアモデルになりました。ゴルフII ファイア&アイスは1万台限定の予定でしたが、合計1万6700台が販売されました。 今回のID.3 GTX ファイア+アイスも、BOGNERのデザイナーの協力で生まれました。ボディカラーには、ガラスビーズ効果のある独自の3層塗装仕上げ「エレクトリックバイオレット パールエフェクトカラー」を採用しています。 この色は、ゴルフII ファイア&アイスのボディカラーの再解釈です。ダークブルーのベースコートに加えて、3コートの塗料には特別な色の効果と並外れたキャラクターを生み出す特別なガラスビーズが含まれています。光の発生率に応じて、色は濃い青から紫色、さらには黒に変わります。 ルーフフレームのストリップは、強力な赤い陽極酸化塗料「フレーミングレッド」でスポーティなアクセントを追加します。ボディサイドは、透明なマットの幾何学的なファイア+アイス パターンで箔押しされています。 そして光沢のあるツイストが施された、ブルーアルマイト塗装仕上げでダイナミックな外観を強調する21インチのホイールも特徴的です。Bピラーとルーフエッジのスポイラーには「FIRE+ICE」のロゴも入れられています。 インテリアは、ファイアのアクセントカラーであるフレーミングレッドを運転席側とその後ろに、アイスのアクセントカラーであるアイスブルーを助手席側とその後ろにステッチなどで採用しています。 ステンレス製のペダルは、オリジナルのプレイ/ポーズからアクセルにはファイアの、ブレーキにはアイスのマークが入れられています。 BOGNERのファイア+アイス コレクションに触発されて、インテリアには多くの色、生地、マテリアルが使用されました。キルティングされたシートには、ファイア+アイスのダウンジャケットのでザインを反映してジッパーが付けられています。 このジッパーを開くと、1990年代のオリジナルのファイア&アイス ファブリックが下から現れます。フロントシートバックには、FIRE+ICEコレクションのバッグからのウェビングも使用されました。 ID.3 GTX ファイア+アイスのパワーユニットには、最高出力240kW(326ps)と最大トルク545Nmを発生する、フォルクスワーゲンのEVでは最も強力なモーターを搭載しています。 0-100km/hを5.7秒で加速し、最高速度は200km/hで電子リミッターが作動します。強化されたスタビライザーとDCCアダプティブシャシコントロールも備え、ワインディングロードの走りも楽しめます。 リチウムイオン電池の総電力量は79kWh(ネット)で、DC急速充電ステーションで最大185kWで充電できます。約26分で10%から80%まで充電でき、WLTP複合モードで最大601kmの走行が可能です。 このID.3GTX ファイア+アイスはワンオフモデルで、現在のところ発売の予定はありません。ですが、反響次第では限定モデルとして発売される可能性は、かなり高いのではないでしょうか。
VAGUE編集部