静岡ヘリ墜落で調査報告書 乱気流遭遇も機長が減速せず
運輸安全委員会は30日、静岡県島田市の山林で2020年12月にヘリコプターが墜落し男性機長=当時(46)=が死亡した事故の調査報告書を公表した。乱気流に遭遇する際に機長が減速する操作をしなかったため、機体の姿勢が保てず操縦不能となり、墜落したと推定している。 報告書によると、ヘリは「ロビンソンR66」。機長は翌日も業務があり、事故当日のうちに目的地へ移動する必要があったとみられる。日没が迫って着陸後の作業をする時間的余裕がなく、減速する判断をためらった可能性があるとしている。 事故は20年12月30日に発生。津市伊勢湾ヘリポートを離陸して横浜市内へ向けて飛行中に墜落した。