「新たなスタートの日」決意をひた隠しにした理由は…引退会見のソフトバンク和田毅に涙なし
涙はなく、すがすがしい表情で現役生活に幕を閉じた。思い出の本拠地で引退会見に臨んだソフトバンクの和田毅投手(43)は「(引退は)最近決めたわけではなく、7月ぐらいには自分の中で固まり、妻にも伝えていた」と明かした。 ■和田毅が元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【写真複数】 1980年度生まれの「松坂世代」の最後の現役選手。2018年は左肩痛のため1軍登板はなかった。「19年に復帰したけど、そこからはいつでも『何かあったらやめよう』と思って戦ってきた」。常に「引退」の2文字を意識してプレーを続けてきた。 22年目の今季は8試合の登板で2勝2敗。1月の自主トレ中に左ふくらはぎなどをけがし、左膝や腰のコンディション不良にも悩まされた。「選手としての役割を終える年だと感じるようになった。違う形で野球界やホークスに貢献するための勉強をしたい気持ちが高まった」と決断した。 ただ、引退の決意はひた隠しにした。「優勝したチームの中に私情を挟んではいけない」。ポストシーズンを見据えて夏過ぎからは中継ぎにも挑戦したが、最後は左脚内転筋の肉離れで離脱。「体がボロボロになっていくと感じながら投げていた」と振り返った。 今季中の引退試合は固辞し、来春のオープン戦での引退セレモニーなどを希望した。「引退は寂しいけど、選手として終わっただけ。これからの人生の方が大事だし、新たなスタートの日なので」。将来の指導者としての復帰も視野に入れている。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】 ▼引退会見詳報は【関連記事から】▼
西日本新聞社