「本当に日本サッカーは終わったのか？」

パラグアイに圧勝した大岩ジャパン。写真：金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部／JMPA代表撮影)

　大岩ジャパンの圧勝により、過去の発言が注目を集めている。 　７月24日に開催されたパリ五輪のグループステージ第１戦で、U-23日本代表はパラグアイと対戦。南米予選を１位で勝ち上がってきた強豪に５－０で大勝した。 【PHOTO】U-23日本代表のパラグアイ戦出場16選手＆監督の採点・寸評。三戸＆藤尾が２発ずつ、CBの２人も評価 　この結果を受けて、批判を浴びているのが、中国の著名なコメンテーターで、ウェイボー（中国版X）のフォロワー数1855万人を誇るドン・ルー氏だ。 　今年４月に開催された、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップのグループステージでU-23日本代表が中国代表と対戦した際、日中戦を前に衝撃的な発言をしたのだ。 「私は日本サッカーの時代は終わったと言いたい。日本サッカーがワールドカップでベスト16に入るのはもう終わりだ。アジアではしばらく続くかもしれないが、将来的には間違いなく下がる。彼らはフィジカルが良くないからだ。サッカーはますますフィジカル的になってきている」 　中国のポータルサイト『捜狐』は「国民を惑わす！日本のオリンピック代表はパラグアイに５－０。ある著名なコメンテーターは『日韓サッカーは終わった』と断言していた」と題した記事を掲載。次のように主張した。 「本当に日本サッカーは終わったのか？ 五輪世代の主力選手が多く欠場し、オーバーエイジがいないとしても、日本はパリ五輪初戦で南米王者を５－０で破った。日本サッカー界の人材の爆発的な成長はうらやましい。しかし、ほんの数か月前には、日本と韓国のサッカーの発展は終わったと強く信じている人もいた。この人物こそ、かの有名なコメンテーターのドン・ルー氏だ」 　記事は「今年４月にU-14中国代表が強化試合で、４試合で47得点を挙げて連勝を飾った。ドン・ルー氏は、韓国とともに日本のサッカーは終わりを迎えたと信じており、この良いニュースについての個人的な感情をファンと共有することに非常に興奮していた。結論が正しいかどうかは別として、わずか数試合の強化試合に基づいて、彼が性急にこのような奇妙な結論に達することはまったく受け入れらない」と糾弾。こう続けている。 「日本サッカーはドン・ルーの言葉通りになるどころか、今回のオリンピックでも輝きを放った。主力選手が多く欠場した中、パラグアイになんと５得点で勝利した。パラグアイは選手が１人減っていたが、11人対11人でも３－０で勝てただろう。五輪代表がこの大勝利を収めた経緯を見れば、日本サッカーの底力がわかるだろう。彼らは今回のオリンピックでオーバーエイジ選手がいない唯一のチームだ。逆にパラグアイにはオーバーエイジがいる」