【バスケ】勝って兜の緒を締めよ 信州ブレイブウォリアーズが山形戦で学んだ教訓とは
在籍2年目のエリエット・ドンリーが躍動「コートに立ったら100%出し切る」
1勝1敗で終わった今節だったが、目を引いたのはエリエット・ドンリーの活躍だ。信州で2季目となるドンリーはシーズン序盤こそプレータイムが安定していなかったが、この2日間は両試合で20分以上のプレータイムを獲得。特に第1戦ではチームで2番となる27分13秒間プレーし、7得点6リバウンドを記録していた。 信州のシステムはチーム内の細かい決まりごとが多く、ドンリーは加入1年目の昨季はスムーズに動けない場面も見られた。一方、今季はベンチスタートが続いているものの、しっかりとチームのシステムを理解し、試合に出れば持ち前のオールラウンドなプレーや走力を生かしたダンク、粘り強いディフェンスなど幅広い活躍を見せている。 ドンリーの成長には指揮官も目を細める。 「エリエット(ドンリー)は本当に素晴らしい人で素晴らしいチームメイトです。そしてやっぱり彼がもっともっと生きるようなスペーシングの中でプレーさせてあげたり、ラインナップでプレーさせてあげたいっていう思いは常にあります。まだ彼のベストを引き出せていない中で、コートに立つ方法はディフェンスなんですけど、彼自身はディフェンスをもっともっと成長させながら、自分としてはもっともっと彼のベストを引き出すラインナップと一緒に出すことだったり、シチュエーションに置いてあげることだったりをやってあげたいです。リバウンドも頑張り続けていますし、3ポイントシュートもパーセンテージ関係なく自信を持っています。(自分が)信頼してるのは分かっていると思うので彼は。コーチの信頼、チームメイトの信頼はあるっていうのは分かっていると思うので打ち続けていますし、昨日(第1戦)は勝ちには繋がらなかったかもしれないですけど、ビッグスリーがありましたし、良かったと思います」 ドンリー自身も、昨季からの成長を感じているようだ。今季の試合への向き合い方についてこう話す。 「マインドセットは、コートに立ったら100パーセントを出し切ってディフェンスをしたり、オフェンスでもシュートが入らなくても、リバウンドとかいろんなことできるのでそれを頑張っていると思います。昨年よりはもう考えないでバスケができると思っているので、システムを1年ぐらい学んで、今もまだ学ぶことがあるんですけど、その中からいろんなプレーが勝手にいろいろできると思っています。そういうことは考えすぎないで、バスケはもう何年もやっているので、コーチの言う『プレイ・バスケット』に集中しています」 ベンチからの起用についても、「もうそれは(勝久)マイケル(ヘッドコーチ)さんを信用しているので、そういうマイケルさんがどう思うのかによってそういうプレーをしたいと思っています」と前向きだ。「今年のバスケは昨季よりもペースが上がっているので、身長も生かしながら早い段階でフロアをダッシュして、トランジションでもっとチームとしても、僕個人としてもそういう場面で点を取りたいと思っています」と自身の役割をしっかりと受け入れつつ、さらなる成長への意欲を見せている。