【エプソムC】距離延長歓迎&上昇気配のタイムトゥヘヴンを推奨 久々も実績断然のヴェルトライゼンデにも期待
距離延長が吉と出そうなタイムトゥヘヴンを推奨
3歳春の京成杯では逃げて2着に善戦したが、その後は瞬発力が強化され、短い距離で末脚を生かす競馬にシフト。古馬になってダービー卿CTを優勝した。その2022年ダービー卿CTは当日の7Rまでが稍重発表でしっかり時計が掛かる馬場で、逃げと2番手の馬がブービーとシンガリに失速する激流となった。 3番枠から五分のスタートを切ったが、促されても進んで行かずに下がって後方。そこで下げ切って、道中はかなり後方から前にスペースを作って進めた。3角ではじわっと最内から進出して、4角では中目を通して出口で外に誘導。序盤の伸びはジリジリとだったが、ラスト1Fでグングン伸びて最後はフォルコメンをアタマ差で捉え切った。 このダービー卿CTは長く良い脚を使っての勝利であり、久々の1800mとなった中山記念で6着と善戦したあたりからも、中距離でこその感がある。というより、近走1600mだと出遅れてテンに置かれ、追走に忙しい競馬となっているので、適性が1800mに傾いてきているという評価が正しそうだ。 前走のダービー卿CT(2024年)は好位で進めていた8番人気のエエヤンが自然な形でハナに立って2着に粘ったように、前と内が有利な展開。タイムトゥヘヴンは4番枠から出遅れて序盤は後方からだったが、最内から中団まで挽回。3~4角でも最短距離を上手く立ち回り、最速の上がり3Fタイムで追い込み、6着に突っ込んできている。ここへ来ての上昇気配もうかがえるだけに、ここでの一発を期待したい。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)ニシノスーベニアの前走指数「-18」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.8秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ