白石聖25歳、“ケンティー”と7年ぶり共演に感慨「お互い大人になったのかなという感じです」
被害者にも加害者にもならないために
――コミックが原作ですが、オファーの前から読んでいたそうですね。 白石:そうなんです。ネットの広告を目にして気になり、購入して読みました。 ――タイトルが気になったのでしょうか? 白石:タイトルというより、まさに今回の第1話&2話で扱っている“こずえさんのネットでの炎上の話”が広告に載ってたんです。やってないことをやったとされて、そのトラブルに対応する弁護士が「ちょっと変わっていて面白いぞ」と、そのキャッチーさに惹かれて購入しました。 第3話では“ヌーヌー”という人気兄妹アーティストが動画を捏造されてしまいます。それをファンの人も信じてしまって。そういった状況は、もしも自分の身に起こったらと考えるととても恐ろしいことですし、情報を鵜呑みにして拡散してしまうことで加害者になる可能性もあるわけですよね。みんな、被害者にも加害者にもなりたくないと思うので、この作品を通してもう一度考えるきっかけになればいいなと思ってます。
中島健人さんと7年ぶりの共演
――白石さんも惹かれた「ちょっと変わってて面白い」弁護士・保田理役の中島健人さんとは7年ぶりの共演です。 白石:当時は1日だけの撮影で、あまりお話する機会もありませんでした。テレビ見たままの印象で「ケンティーって実在するんだ!」と。今回は7年経ってのワンクールもの。私も現場をいろいろ重ねて、当時よりは成長できているかなと思いますし、バディの関係性なので、ケンティーというより、中島健人さんとご一緒できている感じです。 ――その中島健人さんの印象は。 白石:すごく頼れる座長です。とてもステキな方だというのは7年前から変わらないのですが、お互い大人になったのかなという感じはします。当時、私は芝居をはじめて1年も経ってないくらいの現場だったので、そのころとは台本の読み方も、役の向き合い方も違うと思います。少しでも成長した姿を見せられたら嬉しいです。
「ホンネ」を考えるとは自分と向き合うこと
――最後に、ネットの世界では特に、自分の考えではなく、ただ人の考えに流されているだけでは?と感じることもあります。白石さんは、本当の意味での自分自身の「ホンネ」とはなんだと思うか教えてください。 白石:自分と向き合うことだと思います。向き合いたくない部分もあるし、難しいことだとも思うので怖いことでもあると思うんです。だから大変。でも怖いだけじゃなくて発見もあります。この仕事で生き抜いていくためにも、自分と向き合って常に「ホンネ」を考えていくことは大事だし、向き合っているつもりです。 <取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク:高橋里帆(HappyStar) スタイリスト/川﨑加織> 【望月ふみ】 ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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