【PANCRASE】雑賀ヤン坊達也が右ハイでアキラを1R KO! ライト級新王者に
2024年3月31日(日)立川ステージガーデンにて30周年記念大会・vol.3『PANCRASE 341』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】右ストレートとアッパーを警戒するアキラに初のフィニュシュとなる右ハイを決めたヤン坊 メインイベントでは、「PANCRASEライト級タイトルマッチ」(5分5R)として、王者アキラに、雑賀“ヤン坊”達也が挑戦した。 ▼第15試合 PANCRASEライト級タイトルマッチ 5分5R ×アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/ALMA FIGHT GYM PUGNUS)※第8代ライト級キング・オブ・パンクラシスト 69.95kg [1R 1分42秒 KO] ※右ハイキック 〇雑賀“ヤン坊”達也 (1位/DOBUITA)70.0kg ※雑賀が新王者に アキラは2023年4月に久米鷹介との王座統一戦でスプリット判定勝ちで正規王者に。7月の前戦では、RIZINに緊急参戦でトフィック・ムサエフと対戦したが、打ち合いに持ち込むも2R KO負けしている。 雑賀は元暫定王者。2021年12月に久米との王座決定戦でダウンを奪ったものの、2R腕十字で一本負け。その後、松岡嵩志、シュウジ・ヤマウチを得意の右ストレートでKOに下した後、2023年4月のRIZINに緊急参戦し、アリ・アブドゥルカリコフに1R KO負け。12月の前戦で粕谷優介に判定勝ちで王座挑戦権を得た。 試合前日計量でアキラは、「お互い、1発で終わらせられる選手だと思うので、5分5R、ヒリヒリした戦いをぜひお楽しみにしてください」とコメント。 雑賀は「どうもヤン坊です。過去イチの状態に仕上げてきました。サクッと終わらせたいですけど(アキラを見て)5分5Rも付き合えるんで、楽しみにしていてください」と語った。 1R、先に詰める雑賀。サウスポー構えのアキラは頭を下げて左から右で飛び込み。それをさばいた雑賀は左を打ち込む。 すぐに頭をダックし回すアキラ。ガードは低いまま。シングルレッグで反対側の金網まで押し込み、左で差しも脇を閉じた雑賀が体を入れ替え右ヒジを入れ離れる。 動きが硬いアキラ。じりじり詰める雑賀は、レベルチェンジのフェイントのアキラに左ジャブもアキラがかわす。頭を振って狙いを定めさせないアキラは右から左で詰めるがそこに右を合わせる雑賀。圧力をかける雑賀。 ケージを背負ったアキラに右ストレートではなく、右ハイ! 左に頭を沈めていたアキラが一発で失神! 自身も飛びあがるように蹴った雑賀は、起き上がりパウンド追打する必要もなくKO勝ちした。 試合後、雑賀は「どうもヤン坊です。やった……(泣きながら)一番になることができました。ほんと今日までほんと辛くて、仕事しながら格闘技やるのも結構しんどくて、その中でもそれを言い訳にして格闘技を軽い気持ちでやることは僕には出来なくて、ただ一生懸命、一生懸命、一番になるためにやってきました。今日はほんとうに嬉しいです。そしてアキラ選手、今日はありがとうございました。 これでPANCRASEの3大ゴリの2ゴリをやっつけたんで、最後は久米(鷹介)さんとやんなきゃなと思っているんで、久米さん、来月頑張ってください。今日は(DOBUITAの)石田陸也くんも根性見せてくれたんで、一緒にずっとやってきたんで、一緒の舞台に立ててほんとうに嬉しかったです。すみません、長くなっちゃって。ありがとうございました。ごめんなさい、最後にもう一ついいですか、俺がヤン坊だ!」と咆哮。ケージの中でDOBUITAチームでベルトとともに記念撮影した。