【RIZIN】10回目を迎える大みそか…窮地救った朝倉未来&平本蓮 タイトル戦など歴史詰まった大会に
格闘技イベント「RIZIN」は31日にさいたまスーパーアリーナで「RIZIN DECADE」を開催する。 15年から「RIZIN」が始動して10回目の大みそかを迎える。10周年記念大会ということで、最初は北米格闘技団体「ベラトール」日本大会を含めて4部構成も構想されていた。 その中で「RIZIN.49」をメインに据えた3部構成での「RIZIN DECADE」開催が発表された。 第1部は北米の格闘技ファン向けとしてプロボクシング元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシアと元K―1王者の安保瑠輝也のボクシングエキシビジョンマッチがメインイベントで決定していた。その他にも50戦無敗のプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーの“秘蔵っ子”カーメル・モートン(米国)に参戦も発表されていた。 しかしガルシアが古傷である手首を負傷してドクターストップ。この1戦は、国内外問わず来春以降への延期が決定。そして今大会は2部構成に変更となった。 大会まで10日を切った中でRIZINの窮地を救ったのは、この夏に格闘技ファンを大熱狂させた2人だった。榊原信行CEOは、今年の夏に格闘家から引退した朝倉未来にプロデュースを依頼した。未来は「僕がプロデュースというよりもブレイキングダウンの選手も強くなっているので、僕の推薦選手とRIZINの対抗戦がいいんじゃないんですか?」と提案。 そして平本蓮が14日のK―1のリングに上がって「大みそか、朝倉未来と榊原社長がなんかやるみたいなんですけど、そこにブラックローズで乱入しようかなと思ってて」と宣言したことで、JTTやブレイキングダウン選手を中心とした朝倉未来軍と平本が率いる「ブラックローズ」メンバーを中心とした平本蓮軍の“全面対抗戦”が決定した。 未来は自身が敗れて引退に追い込まれた平本との対抗戦の構図になるが「平本も盛り上げるために協力した側だし、めちゃめちゃ対立してるわけじゃないし、俺も平本に対して嫌いとかないからそこは勘違いしないでほしい」とファンへ喚起。「まだ格闘技界にモヤモヤする気持ちがあるのは確かだから…」と引退後の心境を吐露した。「いろいろあったし、リアルはリアルだけど難しいよね。思うことはあるけど今回はRIZINを食ってやる気持ちで今回はやる」と意思表明していた。 そして第2部となった「RIZIN.49」では3大タイトルマッチがマッチメークされた。メインイベントにはフェザー級王者の鈴木千裕が前王者のクレベル・コイケを迎え撃つ一戦が「RIZIN DECADE」を締める。セミファイナルでは“史上最強のMade in JAPAN”堀口恭司がエンカジムーロ・ズールーを迎え撃つフライ級タイトルマッチ。そしてライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザは2階級制覇を狙うヴガール・ケラモフと対戦する。 その他にも“IQレスラー”桜庭和志の長男である桜庭大世のMMAデビュー戦やバンタム級次期挑戦者決定戦で7戦無敗の“超新星”秋元強真がベテランの元谷友貴と激突するなどRIZINらしいカードが並んだ。 RIZIN10年間の歴史が詰まった大みそか。新たな歴史を刻む大会としてファンから大きな注目を集める。