【高校野球】東海大札幌が初戦突破、北沢優人主将がプロ注目の左腕から決勝弾!
◆春季北海道高校野球大会 ▽1回戦 東海大札幌4-3北照(24日・札幌円山) 1回戦2試合と準々決勝1試合が行われた。昨秋全道準Vの東海大札幌は、5番・北沢優人三塁手(3年)がプロ注目左腕の北照・高橋幸佑投手(3年)から決勝弾を放ち、初戦突破。 主将の意地が、上回った。追いつかれた直後の6回先頭。東海大札幌の北沢は、大会屈指の好投手・高橋の内角高め直球を左翼席に運んだ。「初球を狙っていた。最高の形になってうれしい」。高校通算16本目のアーチが、試合を決めるV弾だ。 速球対策が実った。相手はU―18日本代表候補の147キロ左腕。練習では打撃投手を通常の2メートル以上前から投げさせて対応力を磨いてきた。中学時は元ヤクルトの高梨利洋氏が代表を務めるTTBCでプレー。今なお助言を授かっており、軸足にどっしり溜(た)めた力を一気に開放する“直伝打法”も火を噴いた。 昨秋の全道決勝はリードを守り切れずに北海に逆転負け。「皆の心にどこか『勝てる』と隙があった」。この日は3点リードを追いつかれた中で勝ち切り、大脇英徳監督も「あの展開でまさかHRとは」と成長にうなずいた。16年ぶりの頂点へ。「春夏2冠を取りにいく」と北沢。プロ注目投手を攻略しての1勝は間違いなく勢いにつながる。(堀内 啓太)
報知新聞社