「泣くからやめよう」國學院大學・前田監督は平林清澄の言葉に涙 主将は後輩へ“この思いをつなぐのも駅伝”
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路) 箱根駅伝初優勝を目指した國學院大學は、過去最高に並ぶ総合3位でフィニッシュ。駅伝主将の平林清澄選手が報告会で「正々堂々と最後まで青学と駒澤と勝負ができた。こんなにうれしいことはない」と思いを語りました。 【画像】國學院大・平林清澄選手は後輩1人1人を抱きしめ感謝の言葉 今季は出雲駅伝、全日本大学駅伝で優勝。箱根駅伝でも優勝候補にあげられましたが、ハイレベルとなった2区でエースの平林選手が順位を落とすなど、往路は6位で優勝争いが厳しい状況へ。それでも復路は着実に順位を上げて、優勝した青山学院大学、2位の駒澤大学に続く3位でフィニッシュ。“3強”と言われたチームの底力を箱根路で示しました。 1年前の報告会で主将を託された平林選手。「超不安で俺に務まるのかな」と当時を思い返し、「出雲と全日本をとりました。そこまでは予定通り」と笑顔をみせます。 一方で、「僕自身が12月にプレッシャーに負けた。おなかを下して調子が上がらなくて、不安な顔をみせてしまった」と時折、言葉をつまらせる平林選手。 「ね、後輩のみんな悔しかったよね。青学が胴上げするの見るの悔しいよね。もう目に焼き付いたんじゃないかなと思います。本当にあれを見るのは心が痛い。だからこそ来年は優勝してほしい。この思いをつなぐのも駅伝だと思います」 力を込めて仲間に語りかけます。 また「歴史を変える挑戦。正々堂々と最後まで青学と駒澤と勝負ができた。こんなにうれしいことはない」と話し、こらえていた涙がー。 声をつまらせながら、「挑戦ができる時の主将でいられて、日本一幸せだと思います。ここだけは駒澤にも青学にも負けていない。こういうチームで1年間やれたことが本当に幸せ」と語りました。
また前田康弘監督への思いも吐露。 「最後に前田監督!」と話しかけると、「泣くからやめよう」と監督は苦笑い。 平林選手は「主将に選んでくれてありがとうございました。國學院に呼んでくれてありがとうございました。4年間一緒にやれてよかった」と感謝の思いを語ると、こらえきれない涙を拭う前田監督の姿がありました。