身勝手な「帝王」女子中学生3人に『性的暴行』 薬を「過剰摂取」させ犯行か 西成の闇市で入手の「睡眠導入剤」を少女に譲り渡す 「グリ下の治安を守りたい」と語った男の素顔
■会社員を辞めてホストに
浦野被告は元々会社員だったが、6~7年ほど前からミナミでホストをするようになったという。 【浦野那生被告(おととし)】「ちょっと夜の世界に行ってみようかなと思って始めて。お酒飲むのも好きだし、人と話すのが好きで、とても楽しかったです」 インタビュー当時はバーテンダーをしていた浦野被告。 【浦野被告(おととし)】「『グリ下』の子といっぱい付き合ってましたね。8人くらい付き合ってました。靴は『グリ下』の子に買ってもらったりとか、この服とかもそうですね」 浦野被告がしきりに語っていたのは「『グリ下』の治安を守りたい」ということだった。
■「僕がいないと無法地帯になっちゃう」
【浦野被告(おととし)】「橋の下で『OD』するな、リストカットするな。案件(=パパ活・援助交際)するにしても難波でするな、分からんとこでしろ。最低限のルールですね。守らない子を僕が出禁にする方です。僕がいないと無法地帯になっちゃいます」 このインタビューの後、一度不起訴になっていた交際相手だという14歳の少女と性交した事件について去年1月、検察審査会が「不起訴不当」と議決。 再捜査を経て浦野被告は去年4月に略式起訴され、罰金40万円が命じられていた。 それでもグリ下に通い続け、「グリ下の帝王」になったのだった。
■「少女が野宿かマクドナルドで過ごすことになる」
そしてここから、14日に開かれた浦野被告の刑事裁判に話が戻る。 この日は被告人質問が行われ、浦野被告がどのように罪を重ねてきたのか詳細が語られた。 まず、なぜ自宅に少女を連れ込んでいたかについて。 【浦野被告】「当時の自宅は『リッツハウス』※と呼ばれてたまり場になっていた。(少女は)金もないので、野宿か近くのマクドナルドで過ごすことになる」 (※浦野被告のあだ名「りつ」に由来) 行き場のない少女たちを守るために自宅に呼んでいたと主張した。
■「西成の闇市で睡眠薬を買っていた」
その一方で、同時に「サイレ(=サイレース)あります」などのLINEを送って、少女たちを誘っていると弁護側から指摘されると。 【浦野被告】「西成の闇市でサイレースを購入していた。僕が率先して買いに行って、目の届く人に渡していた。僕も『OD』の依存症だったが、耐性がある方だったので面倒を見れた」 過去に薬の購入をめぐって、友人がトラブルにあったこともあったことから、自分が購入することで「グリ下」の若者たちに安全に薬を渡すことができ、「OD」(=オーバードーズ=睡眠導入剤などの過剰摂取)をしても意識を保っていられる自分が見守る「安全な環境」で「OD」をさせていたと主張したのだった。