【高校野球】花咲徳栄のエース・上原堆我が9球団スカウトに猛アピール 自己最速の148キロをマーク
◆練習試合▽花咲徳栄13―2前橋商=7回コールド=(14日・花咲徳栄グラウンド) ネット裏には、9球団のスカウトが集結していた。お目当ては、192センチの超ビッグサイズから最速148キロの直球を投じる前橋商・清水大暉投手(3年)だった。 自校のグラウンドにドラフトの有力候補を招いての戦い。プロ入りを意識する花咲徳栄のエース・上原堆我投手(3年)には、期するものがあった。「清水君はいい投手と聞いていたので、清水君よりいいピッチングをしてアピールしようと気合が入っていました」 強い決意は、そのまま投球に表れた。ストレートは、自己最速を2キロ更新する148キロをマーク。切れ味鋭いスライダーがストライクからボールのゾーンに曲がり落ち、次々に空振りを奪った。先発で6回まで投げて被安打1、奪三振9。前橋商打線を寄せ付けなかった。 「追い込んでからの変化球が課題でした。冬の間、真っすぐをアウトローに決める練習をしていて、それを生かすために同じ軌道でスライダーを投げることを意識してきました」と上原は胸を張った。スカウトからは、ボールの強さ、低めへのコントロールを称賛する言葉が相次いだ。 昨秋までは抑えの役割だったが、先発に転向。目標は、先発で長いイニングを投げてチームを2019年夏以来の甲子園に導くことだ。「自分で試合を作れるので、先発の方が好き。走り込んで完投できる体力をつけたい」と上原。25日に開幕する春季埼玉県大会での活躍が、いっそう楽しみになった。
報知新聞社