ダース・ベイダーの声を演じた俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが93歳で死去

ダース・ベイダーの声を演じた俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが93歳で死去

「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーや、『ライオン・キング』のムファサの声を演じたことで知られる名優、ジェームズ・アール・ジョーンズが93歳で死去した。IGN USが代理人に確認を取った。 「スター・ウォーズ」画像・動画ギャラリー ジョーンズは、スタンリー・キューブリック監督による1964年の名作『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』で長編映画デビューを果たし、その後80本以上の映画に出演した。代表作には、『コナン・ザ・グレート』（1982年）、『星の王子 ニューヨークへ行く』（1988年）、『フィールド・オブ・ドリームス』（1989年）、『レッド・オクトーバーを追え！』（1990年）などがある。 米ミシシッピ州で1931年に生まれたジョーンズは、ミシガン大学で演劇を学んだ後、朝鮮戦争に従軍。除隊後はニューヨークに移り住み、60年代初頭にはオセローやリア王といったシェイクスピアの役柄に挑み、演劇界で頭角を現した。 しかし、映画の役を演じるようになると、スターダムへのし上がったのはその声だった。ジョーンズ特有のバリトンボイスは、ヒーローにも悪役にも重厚さを与えることになる。また、ハリウッドで最も記憶に残る声の持ち主となる前には、重度の吃音を克服したことでも知られている。2014年にはNPRに対し、症状のひどさから、子供時代の大半は「話したくなかった」と語っていた。 にもかかわらず、彼は1977年のシリーズ第1作『スター・ウォーズ』でダース・ベイダーの声を担当し、続く「帝国の逆襲」（1980年）と「ジェダイの帰還」（1983年）でも同役を再演した。ジョーンズのあの演技なしには、ベイダーはあれほどの威圧感を獲得し得なかっただろう。 ジョーンズはまた、ディズニーによる1994年の大ヒット作『ライオン・キング』でムファサを演じ、美しい声の才能を遺憾なく発揮した。 その輝かしいキャリアを通じて、ジョーンズは3度のトニー賞、2度のエミー賞、グラミー賞、そして2011年にはアカデミー名誉賞を受賞している。また、1970年の映画『ボクサー』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされた。 ジョーンズには、亡き妻で女優のセシリア・ハートとの間にもうけた息子フリンがいる。 Image credit: Daniel Zuchnik/WireImage