自己愛のカンフル剤【黒木ほの香のどうか内密に。】
みなさまこんばんは、黒木ほの香です。 六月の更新です。あゝ六月。 令和六年の六月は、わたしにとって、いや、一部のオタクにとって激動の一ヶ月となりました。 【この記事に関連するほかの画像を見る】 そう。 ハロー!プロジェクトのグループ四組から、それぞれ一名ずつ卒業者が出た(出る)のです。 これにはかなり心を揺さぶられました。 それと同時に、ハロー!プロジェクトのアイドルたちが好きなんだなと改めて実感したのでその辺りのお話をしたいなと思います。 わたしがハロー!プロジェクト(以下ハロプロ)のアイドルに興味を持ったのは、我が兄からの布教でした。 中学生時代から48グループにどっぷりと浸かっていたわたし。他のアイドルには正直疎かったのですが「歌がめちゃくちゃうまいアイドルおるから見てや」と兄がLIVE映像を見せて来たのがきっかけでハロプロを知ったのです。 兄から妹への記念すべき布教。その第一曲目に選ばれたのは知る人ぞ知る屈指の名曲、『°C-ute』の『悲しきヘブン』でした。【※1】 四分ほどの楽曲の中でほとんどすべてのメロディが二線に分かれていて、五人いたメンバーの内二人がメインボーカル、残る三人がダンス中心でパフォーマンスをしていました。 とにかく歌が上手くて力強いパフォーマンスに、この楽曲の魅力であるハーモニーの美しさ。 こんなにかっこいいアイドルが存在するのか…!と度肝を抜かれました。 とはいえ、幼さ故に素直になれずなんなら斜に構えていたあの頃のわたしは、そこからすぐには『°C-ute』を追いかけることはなく…。 彼女たちが2017年に活動を停止してしまうことを知っている今のわたしから言わせて貰えば、当時のわたしはボケナスです。 気になったら情報を追え!現地へ飛び込め! お前にはもっと…やれることがあったんだぞ……!!! すみません、取り乱しました。 という感じで、ゆるやかに時間をかけてハロプロを知っていったのでオタクになった詳細な日付は覚えていません。 ただ、同じハロプロのアイドルグループである『Juice=Juice』の『ブラックバタフライ』も学校に向かう道中でよく聴いていたので、おそらく2014年の夏ごろには気になっていたんだと思います。 つまり...出逢って、じわじわと好きになって、もうそろそろ十年なんですよ。飽きっぽいわたしがそんなに長い期間好きなものなんて、仕事関係のことをのぞくと他にはあまりないんです。 この気持ちが燃え尽きないように常に楽しませてくれるハロプロのみなさまには大感謝です。 基本的に茶の間オタクだったわたしが勇気を出してライブ会場に行ったのは、五年前の“ひなフェス(Hello! Project ひなフェス)”。 当時の推しメンであった船木結ちゃん(元アンジュルム/カントリーガールズ)を一目見たくて、開催日の一週間くらい前に一般販売でアンジュルムプレミアムの日のチケットを購入しました。 一般販売だと、かなり後ろの方の座席になるんですね。それを知らなかったので、会場に着いてから絶望したなあ。 「え、こんなに遠いの!?」と。 でも、花道とセンステがあったからなんとか目視できました。この苦い経験を経て、わたしは双眼鏡の存在を初めて意識したんですよね。今では双眼鏡を持たずして現場に入れません。 ちなみに、この日の服装と髪型は今でも覚えています。めちゃくちゃお洒落して行きましたからね。もしかしたら推しメンの視界に入るかも!なんて思ってたんですけど、上記の通りかなり後方だったので、客席が真っ平らな幕張メッセでは杞憂でした。 二台前のスマホから引っ張り出してきました。全身が写っている写真はなかったですトホホ…。 まぁ、一人参戦の写真なんてこんなもんですよね。 ひなフェスはハロプロの全グループが出るので、複数のグループが好きな人には個人的におすすめの現場。 ワンマンライブよりはどうしても曲数が絞られるので、わりと定番曲をやってくれる印象です。 だからこそ、ここで『アンジュルム』の『I 無双 Strong!』を聴けたのはガチでデカかった。 ラスサビ前に突如現れる上國料萌衣ちゃんの透き通ったソロパートが大好きなので生で聴けて感無量でした。なんか知らんけど気付いたら泣いてた。今でも、この曲を聴くと鼻の奥がツンとします。 というか、え~~~~、この時のメンバーってもう、かみこかむちゃんれらたんの三人だけなのか…? そうか…五年だもんね…。 出逢って十年、現場に入り出して五年。もっと早くから行けばよかったよ本当に! “推しは推せる内に推せ”これに尽きます。 そんな黒木は、実は昨年から遠征デビューもしておりまして…。 自分のお仕事で遠征することは多いですがオタクとしての遠征はしたことがなかったんです。東京に住んでいると、遠征せずとも何かしらの現場に行けますからね。 ただ、嬉しいことにわたし自身のお仕事が増えたおかげで、関東近郊のイベントと自分のイベントや仕事が被る被る!いやこれうちらみたいな仕事してる人にはあるあるだと思いますほんまになんでなん??? いつもなら唇を噛み締めながら「しょうがないか」と諦めるのですが、一年前のあの時ばかりはそうもいかなかった。 何故だか知りたいですか?知りたいよね、知りたいって言って! そう、『アンジュルム』の新曲『アイノケダモノ』のMVを見たからです。 この辺は井上玲音ちゃんのラジオに出演した時【※2】に軽く話したような気がしますが、この曲だけはどうしても生でパフォーマンスを見たくて、新幹線に飛び乗りました。 遠征って勝手にハードル高く感じてたんですけど、やってみると案外普通のことで、まぁ多少お金は多くかかりますが推しメンに会えばその時点で推しメンのことしか考えられなくなるので実質無料になるんですよね。カードの明細は見なければいい話ですし。ハハハ。 実際、『アイノケダモノ』を生で聴けてとてもしあわせな気持ちで帰れました。ありがとう『アンジュルム』。 数あるアイドルグループの中で、ハロプロ、特に『アンジュルム』に魅力を感じるのは何故なのかと考えたことがあるのですが... ①メンバーの仲の良さ ②ダンスの揃い方 ③楽曲のポジティブさ ざっくりとこの三つに分けられるかなと思います。 特にこの三つ目が本当に良い。 彼女たちの楽曲は、イマイチ自信を持てていないわたしの背中をいつだって押してくれるし、気持ちを奮い立たせてくれます。 『46億年LOVE』や『ぶっ壊したい』なんかは曲を構成する全ての要素が自分を応援してくれている気になって、強力なバフがかかったみたいな、地面からほんの数ミリ浮かんでいるような、そんな感覚になれるんです。 わかりやすく自分をアゲてくれる大好きな曲!わたしの目に写る“アンジュルム”というグループにピッタリの、名刺代わりな歌。 そんな彼女たちが今月十二日に発売したCDに『うわさのナルシー』という楽曲が収録されているのですが、その歌詞全てが“自分らしくいてね”、“自分を愛してね”と囁いているような、超アンジュルムらしい一曲。耳がこそばゆくなる柔らかい音色とゆったりとしたテンポ感なのに、言ってることはわりとハード。 どのフレーズも素晴らしいのですが、わたしが震えたのは“万人ウケは不可能ね”という部分。 実はこれ、人前に出るお仕事をする上で大事にしている言葉なんです。 わたしをオタクたらしめた作品の一つとして、美水かがみさんが書いた『らき☆すた』という漫画があります。 一説では“聖地巡礼ブームの火付け役”と言われているので、萌え作品に詳しくなくともご存知の方も多いのでは? 学生時代は毎日、寝る前に『らき☆すた』を読んでいました。出てくるキャラクターたちは可愛いし、4コマ漫画だからか軽やかに読み続けられるところもハマった理由の一つ。 アニメも見ましたし、萌えドリルも遊んだし、いまだにキャラソンを空で歌えます。メイドとロリィタどう違うのよ♪ 話は逸れましたが、この作品の主人公・泉こなたが、友人に向かって「世の中万人受けは無理だって」っていうシーンがあるんです。読んでいた当時はサラリと流していましたけれど、何十周と繰り返して読む内に、この言葉の偉大さに気付きました。 そう!万人受けは無理なんだよ!! だって人それぞれ考え方も感じ方も違うんだから!!! この仕事をしていると、何気ないコメントで傷付くことが何度もあります。 この人にはわたしが合わなかったんだな、そりゃそういう時もあるよな、なんて頭では分かっているつもりでも、喉がつかえて声が出にくくなったり…。 万人受けは無理、だからこそ愛してくれる人を大切にしたい。 それを再確認させてくれた『アンジュルム』に、愛は深まるばかりです。 さぁこの『うわさのナルシー』では他にもキラーワードが飛び出すのですが、黒木のお気に入りは 「来世では分かり合おうね?」 これです。 こんなもん鋭利なナイフですよ。あなたとは全然合わないもんね~っと、自分の意見と合わない人のことをあっけらかんと切り捨ててる気がしちゃいます。 数年前にやぎぬまかな氏とわたしで一緒に作詞した『S. T. A. R. T』という歌の中で「何言われたってわかる~ 共感していこうよ」と書いているんですが、このフレーズには“自分と個性が違う人の話を、突っぱねないようにしようよ”という意味を込めています。 でもそれは、自分を受け入れてほしいからだし、だからこそ誰のことも否定したくないから。 わたしは貴方を否定しない。 だから、貴方もわたしを受け入れて? この考え方が楽なんじゃないかと考えると同時に、めちゃくちゃ自己中心的だなぁ~なんて悲しくなりながら生きているわたしの人生観に『うわさのナルシー』は真っ直ぐと突き刺さりました。 万人受けは無理、って言葉を掲げつつも、受け入れて欲しがっている(否定されたら傷付く)なんて、なんだかブレブレですよね。 うーん、気付かされちゃったなぁ。 すぐに変わるのは無理かもしれませんが、もう少し気楽に生きてみたいと思います。 “わたし”を受け入れてもらえなくても、別に気にせず生きちゃうんだから! わたしのことは、わたしが一番に愛してあげればいいし! いつだってわたしを勇気付けてくれる、『アンジュルム』という最強の味方。 メンバーが入れ替わっても、応援していきます! ※1…久しぶりに『°C-ute』のYouTubeチャンネルを覗いてくだんのLIVE映像を確認したのですが、今見ても鳥肌が立ちました。二人組のユニットに、バックダンサーがついているのかな?と思わせる構成でかなり攻めている気がします。そしてわたしもステージでパフォーマンスをするようになったからこそ“イヤモニの有無”がいつも気になるのですが、このクオリティーの高さでイヤモニなしとは…。さすが、アイドルが憧れるアイドル、の『°C-ute』ですね。 ※2…わたくし黒木ほの香、『Juice=Juice』の井上玲音ちゃんがパーソナリティを務めるラジオ(井上玲音のMusic Letters)にゲスト出演した経験もある恵まれたハロオタで、出演するに当たっての事前アンケートに記載されていた「ハロプロと聴いて好きな曲は?」という質問に頭を抱え悩み抜いて、一曲に絞れなかったくらいにはいろんな楽曲を聴いています。ちなみにその時に出した回答は『赤いイヤホン』、『好きかもしれない』、『Goal~明日はあっちだよ~』の三曲です。今また同じ質問をされたら全然違う楽曲たちになるかもなぁ。 編集:川野優希 企画協力:スターダストプロモーション
電ファミニコゲーマー:
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