オアシス騒動も影響、英チケット転売価格の上限設定を検討
【AFP=時事】英政府は10日、コンサートやイベントのチケットの転売価格に上限を設定する案を発表した。法外な価格での転売を取り締まる方針だ。 【写真】「オアシス」ノエルのギター、2400万円で落札 ジャケ写にも登場 英国では今年、伝説的ロックバンド、オアシスの再結成ツアーが予定されているが、数か月前に発売されたチケットが異常な高値で転売され、多くのファンが不満をあらわにしていた。 英政府は「人気のあるツアーやイベントでは、チケットを大量に買い占め、高額で販売するプロの転売業者が目立つケースが増えている」と警告。 また、公式の販売業者がチケット需要に基づいて価格を調整する「ダイナミックプライシングと呼ばれるシステムの透明性の欠如により、消費者が不利な状況に陥る場合もある」と指摘した。 昨年8月に今夏の再結成を発表したオアシスの場合、公式サイトのチケット価格がダイナミックプライシングによって急騰。一部のチケットは、非公式の転売サイトで数十万円で取引された。 キア・スターマー首相率いる労働党政権によると、チケット価格は元値の最大6倍で転売されることが多い。 ビジネス・貿易相のジョナサン・レイノルズ氏は「スポーツ大会からテイラー・スウィフトまで、大規模なイベントでは消費者が転売業者に搾取されることがあまりにも多い」と声明で述べた。 英政府は、転売価格を元値の最大30%に制限することや、転売業者が出品できるチケット数を制限することについて意見を募るための協議を行うと述べた。 また現在のダイナミックプライシングシステムが、消費者を「不公正な取引から十分保護しているかどうか」についても検証するとしている。【翻訳編集】 AFPBB News