東北楽天初代GM、キーナートさん「誰に対しても愛を感じさせる人だった」 仙台・お別れの会に400人
プロ野球東北楽天の初代ゼネラルマネジャー(GM)を務め、11月8日に78歳で死去したマーティ・キーナートさんのお別れの会が1日、仙台市青葉区の仙台迎賓館「斎苑」で開かれた。約400人が参列し、明るい人柄と幅広い人脈で宮城県スポーツ界に貢献した故人をしのんだ。 ■モンキーマジックの演奏も 楽天野球団の森井誠之社長は開式のあいさつで「常に私の一歩前にいて、プロスポーツの在り方を教えてくれた」と振り返った。キーナートさんは米ロサンゼルス出身で、2004年に楽天GMに就任(05年まで)。その後も球団の顔として広報役を担い、10~17年には仙台大副学長を務め、18年にバスケットボール仙台89ERSのシニアGMに就いた。 3氏が弔辞を読み、池田哲雄ベースボール・マガジン社社長は「あなたの功績と進取の精神を忘れない」と誓った。仙台大を運営する朴沢学園(仙台市)の朴澤泰治理事長は「日本と日本人を理解する、本当に楽しいアメリカ人だった」、89ERS元会長のデービット・ホルトン氏は「誰に対しても愛を感じさせる人だった」と述べた。 妻のキーナート京子さんは喪主あいさつで「彼は私たち家族に、皆さんという大きな財産を残した。相続税の要らない財産だ」と語り、参列者の泣き笑いを誘った。親交のあった人気バンド「MONKEY MAJIK(モンキーマジック)」の演奏もあった。
河北新報