高森町スケボーパークに子ども集う 「MIZBEステーション」整備見据えた社会実験【長野県】
長野県高森町出原のアグリ交流センターにスケートボードパークが設置され、飯伊スケートボード協会による初心者向け教室や一般開放が行われている。パリ五輪での日本人選手の活躍もあり競技への注目が高まる中、子どもから大人まで町内外の愛好家が訪れ、技術を磨いている。17日まで。 山吹の天竜川河川敷に、災害時の緊急復旧活動拠点とカヌーのスラーロームコース、親水公園などを整備する「MIZBEステーション」事業の基本構想で、敷地内にスケートボードパークの整備が盛り込まれたことを受け、需要やニーズを把握する社会実験として実施。同事業の共同検討事業者「のみもの」(東京)が企画した。 同社の壬生裕文社長は「人口減少が進む中、スポーツはチーム競技から個人競技へとトレンドが移りつつある」と指摘。「中でもスケートボードのファッションや音楽を含めた『かっこ良さ』は、子どもたちに響くはず」とパーク整備による誘客に期待を寄せる。 10日、飯田市から教室に参加した小学2年生の児童は、5月にスケートボードを始めた。これまでは市内の公園で家族と練習していたといい、専門的な指導を受けたのは今回が初めて。「教えてもらったことで、自分でも上手になっているのが分かった」と笑顔を見せていた。 父親は「練習する場所や教えてもらう機会がなかなかないのでありがたい。今後も定期的に設けてもらえるとうれしい」と期待。町建設課は「予想以上に多くの人に利用いただいている。今後の実施についても検討していきたい」とした。 18日には市田灯ろう流し大煙火大会に合わせ、JR飯田線市田駅前に特設スケートボード会場を設置し「初めてのスケボー体験会」を午後3時半から開催する。体験会やフリー滑走、プロライダーによるデモンストレーションなどを行う。問い合わせは同課(電話0265・35・9405)へ。