韓国 きょうのニュース(12月23日)
◇憲法裁「送達したと見なす」 大統領が書類受け取り拒否も手続き続行 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾審判を行う憲法裁判所は23日、尹氏が審判に関する書類を受け取っていないが、正常に送達されたと見なし裁判手続きを続けることを決めたと明らかにした。憲法裁のチョン・ジェヒョン副広報官は同日の記者会見で、「送達の効力は大法院(最高裁)判例に基づき、訴訟書類が送達される場所に到達した際に発生するため、書類を実際に受け取らなかったとしても送達の効力は発生する」と述べた。憲法裁は弾劾審判に向けた最初の弁論準備手続きを27日に行う。 ◇与野党と政府による国政協議体 26日に初会議 尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣言や尹大統領の弾劾訴追で混乱が続いていることを受け、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長や尹大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相、与党「国民の力」と最大野党「共に民主党」の執行部が国政について話し合う協議体の初会議が26日に開かれる。国民の力の代表代行を務める権性東(クォン・ソンドン)院内代表と共に民主党の朴贊大(パク・チャンデ)院内代表が禹氏との会合で決めたと両党の関係者が明らかにした。 ◇24日の閣議で特別検察官任命法扱わず 政府「現実的に難しい」 政府は24日に予定された閣議で、尹錫悦大統領の「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件と尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させるための特別法案を議題として扱わないことを決めた。首相室の関係者は聯合ニュースの取材に対し、来年1月1日の期限までにさまざまな意見を聞いて決めるべき問題だとして、24日の閣議の議題にするのは現実的に難しいと述べた。最大野党「共に民主党」の朴贊大院内代表は22日、国会で記者会見を開き、大統領代行の韓悳洙首相が24日までに両法案を公布しなければ、韓氏の弾劾を進めると示唆していた。 ◇北朝鮮がロシアに自爆型無人機支援の意思表明 増援軍も準備 韓国軍合同参謀本部はウクライナに侵攻するロシアへの軍事支援を行っている北朝鮮が新たな兵力と装備を送る動きが捉えられたと明らかにした。また、南北軍事境界線(MDL)周辺の警戒を強化しているほか、韓国に向けて飛ばすごみ風船の準備を続け、年末には中距離弾道ミサイル(IRBM)レベルの極超音速ミサイルを発射する可能性もあるという。
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