避難所に贈り物 「山の志賀」から「海の志賀」へ…きのこ汁600人分と足湯3トン「少しでも温まって」
能登半島地震の被災地への支援の動きです。11日、長野県山ノ内町などが名前をきっかけに観光連携を進めている石川志賀町の避難所に、温かいきのこ汁や足湯を届けました。
信州産のブナシメジやエノキダケがたっぷり入った「きのこ汁」。振る舞われたのは石川県志賀町の支所に設けられた避難所です。
避難している女性: 「おいしくて感謝してます。涙が出る」 避難している男性: 「温かい食品はなかなか食べる機会がなかったので、きょう作っていただいてありがたい」
山ノ内町と志賀高原観光協会、渋温泉旅館組合の有志が避難者を支援しようと、具材や水など材料を持ち込み、600人分を用意しました。 山ノ内町危機管理課の担当者: 「現地はとても寒い時期ということで、少しでも皆さんに温まってもらいたいという思い」
能登半島地震で、石川県内では死者が213人、安否不明者は37人に上り、現在も懸命の捜索が続いています。 震度7を観測した志賀町でも建物や道路の被害が相次ぎ、2人が死亡しました。今も町内14の避難所に825人が避難しています。
国内有数のスノーリゾート「志賀高原」を擁する山ノ内町。 同じ「名前」を持つことから「山の志賀」と「海の志賀」で観光連携を図ろうと、数年前から志賀町と交流を進めてきました。
山ノ内町ならではの温かい支援は他にもー。 用意されたのは足湯。渋温泉の源泉3トンを保温機能のあるタンクで運んできました。 避難している男性: 「気持ちいい。出たくない」
志賀町では断水が続き、被災者は厳しい避難生活を強いられています。 町などは、他にリンゴやカップ麺などの物資も届けていて、今後も支援を続けることにしています。 山ノ内町危機管理課の担当者: 「皆さんにどういったニーズがあるか、お伺いした中で、第2弾、第3弾という形で支援していきたい」
長野放送