連合栃木・新会長に中島一実氏就任 連合・芳野友子会長は衆院選総括
とちぎテレビ
県内最大の労働団体である連合栃木は12日の年次大会で、新たな会長に中島一実氏を選出しました。 また、大会に出席した立憲民主、国民民主両党の最大の支援組織である連合の芳野友子会長は、衆議院選挙の結果について「与党を過半数割れに追い込み政治をリセットする目標が達成できた」と述べました。 連合栃木の年次大会で役員の改選が行われ、副会長の中島一実氏が新たな会長に就任しました。会長の交代は5年ぶりです。 中島氏は「GKNドライブラインジャパン」の労働組合出身で、自動車総連から会長が選出されるのは2代連続となります。中島氏の会長としての任期は吉成氏の任期途中での退任に伴い来年11月までの1年間です。 会合の冒頭で、連合の芳野友子会長は衆議院選挙の結果を総括しました。芳野会長は「物価高などで厳しい生活を余儀なくされている国民から向けられた政治不信の眼差しを逸らすことはできず、特権にあぐらをかき、国民生活を顧みることがないような不正義は許さないという審判が下った結果だと思う」などと述べました。 しかし、11日の特別国会で政権交代が実現しなかったことについては「大きな選択をした有権者の思いを無駄にすることのないよう、緊張感を持って国政に臨んでほしい」と野党連携に注文をつけました。 また、会合に先立って行われた会見で国民民主党が主張する年収が103万円を超えると所得税が発生する「年収の壁」の見直しについて芳野会長は「非正規労働者も今は職場の中で基幹労働者になっているので処遇改善や人手不足の解消には壁をなくすことが非常に大切」との考えを示しました。ただし、財源が不明瞭だと指摘し「議論を注視したい」と述べました。
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