でんぱ組.inc、OWV、OCHA NORMAらが登場 新たな音楽番組『JOYNT POPS』#2収録レポ
ネクストブレイク期待のOWV、ハロプロ期待の新星OCHA NORMA
ネクストブレイクが期待される若手アーティストが多数登場するのも本番組の醍醐味。今回、番組HPに多くの出演リクエストが寄せられたと紹介され登場したのは、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の元練習生4名により結成されたボーイズグループのOWV(オウブ)だ。吉本興業所属ということで「トーク力は芸人並み」と紹介され、古坂大魔王の激しいツッコミにたじたじとなっていたところもおもしろかったが、もちろんステージ力の高さにこそ彼らの真骨頂がある。この日に披露された「Frontier」は、メンバーとも交流のあるDa-iCEの工藤大輝が楽曲提供した開放感溢れるダンスポップチューンで、高揚を誘う力強いビートとサビで一気に広がりが生まれるメロディーの組み合わせ、ラップを聴かせる2番以降の展開など聴きどころがたっぷり。いつかは日が昇ることを信じて焦らず笑顔で自分を信じる気持ちを描いた歌詞も、これからさらに大きくなっていくであろう彼らが歌う意味を感じさせる。爽やかかつ力強い歌とダンスで観客を魅了した。 また、カバーソングのコーナーでは、OWVの浦野秀太が登場。彼の母親がよく口ずさんでいて自身も好きになったという思い出の楽曲、髙橋真梨子の「ごめんね...」を、リスペクトを込めて原曲と同じキーで歌唱。「Frontier」でも発揮されていた伸びやかな高音に感傷を乗せて、失恋ソングの名曲を哀切感たっぷりに歌い上げた。新世代アーティストと懐かしの邦楽ポップスとの意外なジョイントが味わえる、テレビの音楽番組らしい好企画だったように思う。 番組MCの藤本美貴もかつて所属していたハロー!プロジェクトのDNAをしっかりと受け継いだステージングを見せてくれたのが、OCHA NORMA(オチャ ノーマ)。2021年に結成されて以来、ハロプロ期待の新星として精力的に活動を続ける10人組で、メジャーデビューした2022年には「第64回日本レコード大賞新人賞」を受賞、今年1月には1stアルバム『CHAnnel #1』をリリースし、春と秋のライブハウスツアーでは延べ90公演以上を予定するなど、若手ながらも地力の高さを感じさせるパフォーマンスが売りだ。今回は活動休止中の田代すみれを除く9人での出演になったが、最新シングルより歌謡テイストのメロディーとロッキッシュなアレンジが懐かしくも新鮮な「ちはやぶる」をエネルギッシュに披露。紅白の衣装を着て居並ぶ姿は自信に満ち溢れており、サビなどで扇子を広げてパタパタと振るアクション、間奏でステージに座り込んで艶やかな仕草を見せる場面など、ハロプロらしい健康的なセクシーさを取り入れたパフォーマンスを繰り広げる。ラストは9人が横一列に並びクールにポージングを決めて締め。客席どころかモニター越しでお茶の間にもパッションが伝わりそうな気迫を感じた。