「ノブコブ」吉村の車破壊は、なぜ問題視されるのか?
先月25日夜から放送されたフジテレビ系「FNS27時間テレビ2015」で、2000万円の愛車のBMW i8を破壊する演出が物議を醸しているお笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の吉村崇。同月29日に出席した車関連のイベントでは、「愛し方を間違えたというか、ハシャギ過ぎた。やってしまったというのはありますけど、派手にやりたかったので…」と胸中を明かし、「車好きの皆さん、申し訳ありませんでした」と謝罪した。 芸能人のプロ野球始球式 その意外なカラクリとは!?
テレビ番組の“演出”で叩かれる芸人
とはいえ、プライベートのことならいざ知らず、あくまでいち番組内の“演出”で出演者の芸人が謝罪したことに対しては違和感を覚える業界関係者も多いという。 「あれはあくまで『27時間テレビ』の“演出”の一環であり、吉村さん個人がバッシングを浴びるのは可愛そうですよね。本人は『ハシャギ過ぎた』と話していましたが、“破天荒キャラ”で売ってはいるものの、根はマジメな吉村さんからすれば、与えられた仕事に精いっぱい取り組んだだけですし。完全に、アンチファンから何かと叩かれているフジさんのトバッチリを被った格好でしょう。まあ、番組オンエア後、すぐに車関連のイベントに出演したタイミングの悪さも影響しているとは思いますが(笑)」とは数多くのバラエティー番組に携わる放送作家。
松本人志がバラエティー番組の制作サイドに苦言
そうした中、今月2日放送の同局系「ワイドナショー」では、「ダウンタウン」の松本人志が同番組に言及。 「やっぱり毎年やらないといけないのかなぁ。ちょっと休んでみてもいいのかなと思いませんか」と「FNS27時間テレビ」の休止を提言するとともに、番組を盛り上げようとした結果バッシングを浴びている吉村について、「(番組の制作サイドが)丸投げで(若手芸人を)雑に扱っているのが…。もっと愛を持ってやってほしい」や「芸人さんが頑張るだけで丸投げされちゃって…。で、上手くいったらお互いの得で、まずくなったら芸人の損するみたいな。とにかく芸人が損する感じがね、なんかすごく悲しいんですよ」などとコメントする一幕もあった。 前出の放送作家も、松本の主張に頷きつつこう語る。 「“炎上社会”と言われる今の御時世。芸人さんもそれなりのギャラをもらって番組に出演しているとはいえ、松本さんの言うとおり昔に比べるとリスクやデメリットが増えている観はありますよね。今年の『27時間テレビ』に関しては、マラソン企画での“ワープ疑惑”が取り沙汰されている『オアシズ』の大久保佳代子さんや番組内で“不倫騒動”を謝罪した『さらば青春の光』の東口宜隆さんも一部で批判を浴びていますけど、2人とも吉村さん同様に番組の“演出”を理解したうえで仕事をこなしただけですから。その結果、バッシングの矛先が芸人個人に向かうというのは、番組の出演者からすると極めてリスキーな状況です」