【日本ハム】清宮幸太郎が3割フィニッシュの陰で…覚醒待たれる「もう一人のロマン砲」
日本ハムはレギュラーシーズン最終戦となった10月8日の楽天戦(楽天モバイル)に0-2の完封負け。 【動画】エスコン1号を放った野村の豪快アーチ 先発の伊藤大海が7回6安打2失点と試合を作るも打線がつながらなかった。 ただ新庄剛志監督の就任3年目となった今季は75勝60敗の貯金15でレギュラーシーズンを終了と、チームにとって大きく成長した1年となった。 また「4番・三塁」で先発出場した清宮幸太郎は、初回に左前打、4回の2打席目に中飛に倒れ、その裏の守備で交代した。2打数1安打で規定打席には届かなかったものの、打率を3割ジャストに乗せてレギュラーシーズンを終えた。 プロ7年目の清宮にとっては起伏の激しいシーズンとなった。キャンプイン直前の自主トレ期間中に左足関節を痛め、リタイア。いきなりの出遅れとなり、開幕スタメンを逃がした。初昇格は4月下旬。ここでは結果を残せず、ファームで再調整を果たし、6月の交流戦で再合流を果たすと、勝負の夏場で存在感を示した。 7月21日のロッテ戦(ZOZOマリン)では2打席連続弾を放つなどチームをけん引。8月からは4番を任され、チームをシーズン2位フィニッシュへとけん引した。 新庄監督も飛躍を願ったロマン砲がしっかり成長曲線を描く中、苦しいシーズンとなったのは、開幕戦に「5番・三塁」で先発した野村佑希だった。 「ジェイ」の愛称で知られ、4番候補として期待を集めてきたが、プロ6年目の今季は1軍では56試合に出場、打率「.210」、2本塁打、9打点と結果を残せず。 一方、ファームでは50試合に出場し、打率「.349」、14本塁打、57打点と高いパフォーマンスを示しており、1軍の壁を乗り越えることが期待されている。 その野村は7日に開幕した宮崎でのフェニックス・リーグに派遣されている。CSを戦うチームにとっては状態を上げて、チームに合流するという可能性もあるため、各選手、どんなパフォーマンスを見せるかも注目となる。 指揮を執る新庄監督もかねて、清宮、野村、万波中正の3人がチームのクリーンアップを担うことを願い、「KJM弾」と命名するなど、才能開花を願い、背中を押してきた経緯もある。 一方、野村にとっては今季、主戦場のサードで本来捕手ポジションの郡司裕也が頭角を現してきたことも響いた。チーム競争の中で存在感を示せなかったとあって、ここからの巻き返しをファンも期待している。 野村といえば、2023年に開業した本拠地エスコンフィールドで日本ハム選手として初のアーチをかけた選手としても知られる。長打力があり、華がある選手の一人であることは間違いない。すべてを糧に前に進んでいくしかない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]