自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル」京都市中京区で開幕 18歳以下は無料!
自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2024 in 京都」が9日、京都市中京区の京都文化博物館で開幕した。17日までの期間中、692本の応募作から入選した19作品を上映するほか、佐藤信介監督や黒沢清監督などの招待作品約20本も上映される。 9月に東京で表彰式があり、フィリピンのスラムを撮った作品「I AM NOT INVISIBLE」(川島佑喜監督)がグランプリに輝いた。京都からは京都芸術大の遠藤愛海監督の作品「さよならピーチ」がエンタテインメント賞を受賞した。 今年は、若い世代に映画に親しんでもらおうと「高校生企画」を展開。初日の9日は「高校生8ミリフィルムに出会う」と題したプログラムがあり、今年のPFF最終審査員の小田香監督と、高校時代から8ミリ作品を手掛ける手塚眞監督が登壇した。 両監督の作品の上映の後にトークがあり、手塚さんは「8ミリのフィルムの映像の質感は現実とかなり違う。写している人の感覚が映像に現れるという点で、ドラマなどの商業作品よりアート作品を撮るのに向いていると思う」と経験に基づく映画論を披露した。 小田監督は「8ミリで撮ってみると、今を撮っているのに粒子や色味の加減で記憶のような映像になる。映像自体がタイムカプセルみたいになる」と魅力を語った。 17日までの期間中、受賞19作品のほか、「嵐電」(鈴木卓爾監督)など招待作品約20作品を上映する。 1997年のベルリン映画祭での上映から26年を経て、昨年再公開され話題となった台湾映画「逃亡者狂騒曲」(ワン・チャイシアン監督)は、関西初公開となる。 「若い世代に気軽に映画に触れてほしい」との狙いから、今年は18歳以下は全てのプログラムが入場無料(事前申込制・各回先着15組30人)。 期間中は、ブロードキャスターのピーター・バラカンさんやコンペティション入選監督らゲストが入れ替わりで登場する。 チケットは、一般千円~1300円。19歳以上の学生は500円。