【紅白】星野源が歌う園子温監督“特注”楽曲に賛否
12月23日、大みそかに放送される「第75回NHK紅白歌合戦」に出場する歌手の曲目が発表された。 【画像あり】騒動後に妻と散歩する園子温監督 「紅組は初出場で素顔や本名が明かされていない『謎のシンガーソングライター』、tuki.が話題になっています。また、地震と豪雨で大きな被害を受けた石川県への思いを胸に石川さゆりさんが『能登半島』、坂本冬美さんが『能登はいらんかいね』を歌い、白組は25年ぶりに出場するGLAYが1998年のヒット曲『誘惑』、41年ぶりに出場するTHE ALFEEが『星空のディスタンス』を披露します。 特別企画としては、米津玄師さんが連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌を、10月に亡くなった西田敏行さんをしのび竹下景子さん、武田鉄矢さん、田中健さん、松崎しげるさんが『もしもピアノが弾けたなら』を歌います」(芸能記者) こうしたなか、10回目の出場となる星野源が歌う『地獄でなぜ悪い』が物議を醸している。 この楽曲は、園子温監督がメガホンを取り、2013年に公開された同名映画の主題歌。園監督の依頼で星野が作ったことで知られる。また、映画は「第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門」に出品され、星野自身も演者として出演しているのだ。 「この映画は、獄中の妻を喜ばせるため、ヤクザの組長が娘主演の映画製作に乗り出すという素っ頓狂なあらすじ。星野源さんは、二階堂ふみさん演じるヤクザの娘に“1日限定の彼氏”役を頼まれ、引き受けたことで騒動に巻き込まれていく青年、公次を演じています。血しぶきや生首も飛び出す、奇想天外な“カルト作品”として有名なんです」(同前) 園監督は2013年9月18日に配信された「ORICON NEWS」のインタビューで、星野が演じた公次について「僕の分身なんです。昔、組長の娘と知らずに手を出しちゃって、殺されかけた僕の実体験を盛り込みました。ま、星野くんほどにはビビってなかったけどね」と語っている。 しかし園監督は2022年、自身の作品への出演を条件に女性俳優らに性的関係を迫ったと報じられている。その後、俳優とは和解したということだが、このスキャンダルはあまりにも衝撃的だった。そのため、「なぜあえて、星野はこの曲を歌うのか」という声が高まっているのだ。 曲目発表日、音楽プロデューサーの松尾潔氏が自身のXに《彼ほど優れた表現者なら、ポップミュージックはつねに弱き者の側に立つことを熟知していると信じています》《源さんもNHKもどうか考え直してください》とポストし、疑問を呈している。松尾氏の言に続くように、ネット上では次々と「園子温ソング」が『紅白』で歌われることに疑義を呈するコメントが投稿されている状態だ。 一方、これに対して「園子温氏の性加害と星野源は関係ない」とする立場から、決定した曲目を擁護する意見も噴出している。ネット上は賛否両論状態だ。Xでは、こんな声が投稿されていた。 《落ち込んでる時何回も救われた歌だから紅白で聴けるの嬉しい》 《星野源氏にとって「地獄でなぜ悪い」という楽曲がどれほど大切なものなのか分からんやつは黙っててほしい》 《音楽と歌い手には罪は無くない?》 物議はしばらく続きそうだが、とにかく星野には熱唱を期待したい。