ノーベル平和賞 日本被団協の代表団がオスロ到着 現地の市民も歓迎「被爆者の受賞はよかった」
広島ニュースTSS
「ノーベル平和賞」の授賞式に出席する日本被団協の代表団らが、会場となるノルウェーの首都オスロに到着しました。 8日、オスロ空港に降り立った田中熙巳さんや箕牧智之さんなど日本被団協の代表委員の3人。 長旅の直後でしたが、緊張した面持ちで日本や海外メディアの取材に応じました。 【日本被団協・箕牧智之代表委員】 「オスロに来ることができて大変光栄に思う。戦争・核兵器は大嫌い、平和が一番」 10日の授賞式では田中熙巳さんがスピーチし、自身の被爆体験や被団協の歩みなどを紹介するほか、箕牧さんたちが、メダルと賞状を受け取る予定です。 【日本被団協・田中熙巳代表委員】 「非常に緊張している。私たちは高齢になっている。被爆者が訴えてきたことをさらに強く訴えて、訴えを若い人たちに引き継いでほしいという願いをお話ししたい」 代表団が宿泊するオスロ市内のホテルの前には多くの市民が集まり、代表団らは呼びかけに応じていました。 今回の授賞式にあわせて現地を訪れた被爆者は総勢およそ30人。 その中には授賞式の関連イベントなどで証言に立つ被爆者の小倉桂子さんの姿も…。核兵器廃絶に向けたチャンスにしたいとの強い思いで現地を訪れていました。 【被爆者・小倉桂子さん】 「被爆者が何を考え、心の中の葛藤や悩みや、何年経っても消えない恐怖、目に見えない傷や恐怖をみなさんに伝えるのが私の役目だと思う」 代表団に先立ち、核兵器廃絶を求める署名を国連に届ける活動を続けてきた「高校生平和大使」の4人も空港に到着し、現地での活動への意気込みを語りました。 【高校生平和大使・甲斐なつきさん(17)】 「私自身が長崎と広島両方の被爆4世なので曾祖父・曾祖母の思いや経験を現地の高校生やたくさんの人々に伝えていきたい」 日本被団協の受賞について現地の市民は… 【現地の人は】 「I think it's really good that they won, because there are really few of them left.(日本被団協の受賞は本当によいことだと思います。なぜなら、被爆者は本当に少なくなっているからです)」 「There's may be not that much reason to have the many more, even though they are both supposed to be at the deterrence. But I think it's an old-school way of thinking. (今核兵器を保有する理由はあまりないかもしれません。抑止力になるという考え方は古いと思います)」 注目の授賞式は日本時間の10日午後9時から行われます。
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